そして二〇〇三年シーズン直前、事件が起こります。
“補強失敗名人”ミスターDが切り札として獲得した外国人兵士・ケビンミラーが、
契約書まで交わして入隊をドタキャンしたのです。
その上、明らかな向こうの契約違反でありながら、ミスターDはミラーの脅しの前に屈し、
ペナルティや賠償はおろか、侘びの一言も得られなかったのです。
ドラゴンズ王国は周辺諸国のいい笑いものになり、イモを引いたミスターDは、
家老の役職を解かれ人事異動で飛ばされてしまいました。
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2003年 |
1 位 | 阪 神 | 星野仙一 |
2 位 | 中 日 | 山田久志 |
3 位 | ヤクルト | 若松勉 |
3 位 | 読 売 | 原辰徳 |
5 位 | 広 島 | 山本浩二 |
参加賞 | 横 浜 | 山下大輔 |
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一方、ドラゴンズ王国が内部でゴタゴタしている間、世の中には大きな変化が訪れてました。
“西のダメ虎”の異名を持つセ界最弱、たけし軍団より弱い西の小国「虎バター王国」が、
黒ウサギを倒し新たな天下人となったのです。
西から太陽がのぼっても虎バター軍が天下を取ることなどないといわれたあのバター王国に、
いったい何が起こったのか。
虎バター軍の総帥は、二年前にドラゴンズ王国を追われたセンイチ将軍でした。
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