Q2.小学・中学生でどのへんのレベルまでいっていいと思いますか えー。「小学生中学生どのくらいのレベルまで出来ると思いますか?」。 私、小学生中学生のレベルはいらないと思ってます。 どうやっても、技術ってのは、ある程度の体力、それと年齢ってものが必要になってきます。 小さいときに、それを叩き込もうと思っても、それは、私は、無理だろうと。 だったら、しょせんスポーツは遊びですから。 遊びの中からいろいろなことを学ばせていくのはいいことだと思います。 で我々の時代ってのは、バーベルを持っちゃいけない、水泳をやっちゃいけない、肩が冷えるから、 筋肉が硬くなるからっていうことで、野球選手は泳いじゃいいけない、っていう風に言われました。 ま、その通りかというと世の中変わってきてます。
で体を作るには何が一番いいのか。ウェイトトレーニングやるのが一番いいって人もありますけども、 これに関して私は反対します。 一番いいのは、いろんなスポーツをやって、それで鍛え上げられたところを、 ウェイトトレーニングで補っていく。 あれはあくまでもケガ防止です。 人間の体を強くしようというものとは、ちょっとかけ離れています。 ケガを防ぐために、ということから始まったっていう風に言われています。 えー、だから、バーベルってのはね、ウェイトトレーニングってのはものすごく楽なんです。 で、すぐ体大きくなります。 ものすごく練習してるように 錯覚 を起こしますけれども、芯から体を丈夫にしようと思ったら、 そのスポーツで、鍛えあげていくってのが一番いいかと思ってます。
だから子供たちは、うまくなりたいと思ったら野球のほかにサッカーとかやったり水泳やったり、バスケットやったり、 いろんなことをやってください。 そのスポーツでなければ鍛えられないってところが、必ずあります。 それで、強い体を作っていって上げればいいな、っていう風に私は思っております。 えーだから小学生中学生の技術、それにはあまりこだわらないで下さい。 ある程度年齢が解決してくれます。 で、皆さんの中で野球を教えている人がいるでしょうけれど、じゃあこの人の教え方が必ずしも、 便に合っているかって言ったら、これは言えません。 我々でも間違います。 毎日野球やってても間違えるんです。 万能な人はいません。 そのへんをよく理解して、選手十人いたら十人、百人いたら百人、いろんなその鍛え方ってのがあります。 それだけうまく使い分けてくれればいいな、と思います。
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