29.メジャー高額年俸のからくり
まあ余談になりますけども、
えー、去年一昨年かな、松坂が五十何億、五十数億円の、ポスティングで入りました。
今回福留が、五十何億、FAで行きました。
すごいお金だと思うでしょ?
でもアメリカの球団は、自分の懐、殆ど痛みませんからね。
アメリカ三十チームあって、年間の広告費ってのは、もう、契約で決まってます。
放送料の何パーセントもらって、あと三十チームに分配するか、
そういうルールみたいなものが出来てます。
で、各球団は、それで運営、あと入場、いろんな形でその、運営して行きます。
ただ、日本で、映像を中継してる、この放送料ってのは、
アメリカの一球団からすれば、ローカル放送。
唯一、放送局と自分の球団が契約を結べる。そういうシステムなんです。
おそらく日本の放送界から、アメリカと三、四チーム。
ま、放送しない球団もありますから、放送するってのはかならず、
ホームのゲームの、球団とします。そのお金が百億って、いう風に言われています。
だから彼らの“金額”ってのは、テレビで放送すればするほど、
日本のマスコミからお金が入ってくる
って事なんです。
自分たちが金を出すってことは、殆どありません。
でこれからも、アメリカに、選手はどんどん増えるでしょう。
まあそれはそれとして、いい事なんだろう。
この選手が日本からいなくなったら日本の野球ってのはダメになる、
っていう風に言われてますけれども、そんな捨てたもんじゃないだろう。
必ず新しい選手が出てきます。
で、そうやって活性化して行く。
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「なるほどー。だから16勝のグライシンガーはメジャーから声がかからないのに、
12勝の黒田がすごい契約できたりするんだね」
「期待されてるのは成績じゃなく、一緒についてくる日本のテレビ局だからね」
「でもそうなると、“日本の同じチームから2人獲る”
ってのは意味がないんだね」
「そうだね。同じ経済効果だからね。
マリナーズにササキがいたときにタニシゲが落ちたのは、
そのへんなんだろうね」
「同じチームから2人は獲らない!?」
「じゃあメジャーはあきらめるフサ・・・」
「どしたの?ケンちゃん?」
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