22.中村紀洋
まあ交渉事が、決裂したと。で「俺はお金じゃない」。
で、何処も獲るところがない。
で、もう一回、オリックスがテーブルつきました。
「お金じゃない、野球やりたい」。
野球やりたいって言ってるんだったら残ってるところオリックスだろう?
オリックスで八千万出してくれるって言うんだったら、オリックスでやりゃあいいじゃないか。
俺は野球やりたい何処でもいいって言ってるんだろ?
「そうだ」。
だったらオリックスでやれ。相談を受けたときにね。それが一番いい道だよ、って。
おそらくお前獲ってくれるところは無いと思うよ。
当時、ヤクルト・日本ハム・ロッテいうところは名乗りを挙げてました。
ところが、皆さんには分からないでしょうけども、
トップ同士で、十二球団ってのはね、繋がりを持ってる、そういう組織です。
たまたまオリックスと、ドラゴンズは関係持ってません。うちは新聞社ですから。
ジャイアンツも持ってない、西武も持ってなかった。
で、他に“持ってる球団”ってのは、“つながってるところ”ってのは、
いっぱい、あったんです。私もこれあとで、ああそうだったんだ、
だから獲らなかったんだっていう風に理解しましたけれども、
やっぱりある程度の圧力はかかったらしいです。
これを獲ったら、この先どうなるか分からないよ、
というような事があったとか
無かったとか。
・・・という風に言っとかないと、裁判になったときに私負けますからね。
このへんちょっと濁しとかないといけない。(場内笑い)
それで、球団はみんな手を引いたんです。
で、そのときに、いや俺はこれ六百万でも四百万でもこの選手いらないよ、って。
うちには森野がいる
っつって。
やっと立浪と競争してレギュラー獲り始めた。
こっから三年五年かかって、一人前のサードにしてあげなきゃいけない。
じゃあ獲ったら森野どうなるんだろうか。
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「圧力なんて絶対許してはいけない!協約改正!
『圧力禁止条項』の追加を選手会は要求します!」
「要求が聞き入れられなければストも辞さず!裁判を起こします!」
「あとついでにFA期間短縮を!」
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