06.「ファンのため」という隠れみの
で、何故反対してきたかというとやっぱり、そのリーグで戦った者同士の、
最後の、日本シリーズで決定戦すりゃいいじゃないか。
そこを、クライマックスシリーズやる、交流戦やる、
それをちゃんと、野球を観ている、野球ファンに、野球を楽しみにしている人に、
ちゃんとした説明
をしてやった上でやるんだったら別に構わないんです。
で、必ず言われるのが、マスコミで報道されるのが
「野球界のためファンはこういう事を望んでいる」
「だからこういうシステムにしなきゃいけないんだ」
っていう風に報道されてます。
皆さんも大方そういう風に思ってると思います。
でも実際問題は、野球界のため野球ファンのためっていうよりも、もっと、深いところに、
パリーグの球団経営・セリーグの球団経営、要するに会社の球団経営するために、収益を上げなきゃいけない。
そこに大前提があるんです。
おそらく十二球団の中で、いま黒字っていうのは、巨人と阪神くらいのもんでしょう。
ドラゴンズも赤字です、はっきり言いまして。
おそらく、年間百〜百二十億くらいの運営費を使ってるはずです。
でこれはやっぱ十二球団の中で、まあおそらく、ジャイアンツが一番使ってるんだろうと思います。
で、そこで新しいシステムにすると幾らかの収入が増えますから。
それを赤字で何とか補填できるように、って生まれたのが、交流戦なんです。
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