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「ハッハッハ、これは面白いジョークだ。
絶好調の俺を2軍に落とすって?
それで、2軍では俺がナカノの代わりにマスクを被るのかい?」
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「イヴァ〜ン、ボスは本気だ」
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「エディ!?」
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「ボスはお前をクビにするための、スタンバイに入った。
日本語ではこれを“SOTOBORI(外堀)”という」
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「冗談だろう?開幕当時ならともかく、今の俺は絶好調だ。
クビを切られる理由なんかないぜ?」
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「ボスの頭の中は開幕時のままなのさ、イヴァ〜ン。
俺が何試合連続して抑えようと、たった1試合の失敗で、
『(失敗が)これだけ続くとなあ』と言われたように、
ボスには4月の試合と昨日の試合の区別がついていないんだ」
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「オッケー。ボスに説明してくるよ。俺の最近の成績は、スコアブックを見ればすぐに分かることだからな」
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「ノーだ、イヴァ〜ン。ヤマダはスコアブックなんか見ない。
自分のイメージが全てだ」
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「マイガッ! じゃあ俺はどうすればいいんだ!?」
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「黙って2軍に落ちるだけだよ、イヴァ〜ン。そして
“HOTOBORI(ほとぼり)”が醒めるのを待て。
ヤマダは、リナレス・オチョワとも必ずトラブルを起こす」
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「…分かったよ、エディ。このチームのメイジャーtoマイナーのアップダウンは、
調子がいい・悪いとは関係ないんだな」
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「イエスだ、イヴァ〜ン。
間違っても『1軍に上げてくれ』なんて言っちゃダメだぞ。
この国ではガイジンがそれを言うと、
“WAGAMAMA(わがまま)”と言って、
さんざんファンやマスコミに叩かれるからな」
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「ガイジンが出場したいって言うとワガママだって?! じゃあ、日本人が言うとどうなんだい?」
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「日本人が「出場したい」と言うと、それは
“JIKISO(直訴)”と言って、
そのアグレッシヴさを絶賛されるのさ」
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