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【中日】 平井-山北-バルデス-落合-●遠藤-岩瀬 【横浜】 黒田-○デイビー-S永川 |
目前に近づいていた勝利が、するりと逃げた。 いや、「逃がしてやった」といえばより正確だ。
なにせ、1死一三塁でバッターは6番の新井。
「バカっつら!!」 「歩く1アウト」とも、「走る2アウト」とも、「存在自体が3アウト」 ともいわれる新井を歩かせた結果、 岩瀬は野村に勝ち越しの2点タイムリーを浴び轟沈した。
しかし、これを山田監督の「采配ミス」と断じるのは、いささか早計である。 あり得ない!あり得ないもの!!
「あり得ない! Tomorrow Never Die!!」 もちろん、山田監督はバカではない。ちゃんとした「作戦」があったのである。
広島がファースト・ステージを5位と低迷したのは、 はっきり「4番・新井」が原因であることはわかっていた。 広島には、 木村拓・シーツ・前田、浅井・野村・森笠と、 その気になればスタメンに3割バッターを6人 並べられるタレントが揃っている。 なのに、山本浩二監督はバカみたいに「4番・新井」にこだわり続け、 負け続けたのである。 そして開幕通算73試合目のこの日、ようやく、ようやく、 ようやく新井を4番から6番に下げる決断をしたのであった。
山田監督は思ったはずだ。
そう、山田監督の狙いは、
「山田竜は新井の打撃をおそれている」
と山本監督に思い込ませ、明日の試合、新井を4番に復帰させることだったのだ(!)。 そして、新井は敬遠された。
続く野村の勝ち越しタイムリーを見ながら、
山田監督の目は、決して悲観的になってはいなかった。
翌日、オールスター前の最終戦、広島−中日の第18回戦は、 雨天のため午後2時に試合中止が発表された。
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【中日】 -- 【横浜】 -- |
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