きゅうりょう(苦労)してこそ給料
[11月21日]
渡辺オーナーと川島コミッショナーとの間で「高校生の逆指名権」について密約があったんだってね。
親友のセンちゃんはとても怒っているようだが、ボクは高校生に逆指名権があってもいいんじゃないかなあ、
と思うんだよ。
決してボクが日本テレビさんにお世話になったからとか、
いつも堀内さんや江川君にメシをおごってもらうから、じゃないよ。
いや、それもあるんだけど。
例えば今回、カープは1位指名を予定していた内海君から直前になって手を引くことになった。
内海君が読売を4位で「逆指名」したからだ。
逆指名権なんかなくったって、お金のあるところは裏でバンバン遣うし、
逆に逆指名権があったとしても、お金のないところは誠意でお願いするしかない。
結局、今と一緒ってことだよ。
問題なのは、たくさんのお金が動きすぎるってことなんだ。
いっそのこと12球団、1位も8位も年俸なんか一緒にしちゃえばいいんだよ。
契約金ゼロの初年度年俸400万、出来高なし。これで統一しちゃうんだ。
読売の1位も広島の8位もみんな一緒。
そうすれば逆指名は本当にその子の好きな球団、お金の多い少ないじゃなく、
プレーしたい球団に行くための宣言になるからね。それが本来の“逆指名”でしょう。
ひょっとしてカープを逆指名してくれる子もいるかも知れない。
契約更改も、球団代表と組合代表の交渉で一律で決めてしまったらどうだ。
個々の成績じゃなく、10%アップなら全員が10%アップ、
10%ダウンなら全員が10%ダウンだ。
連帯責任。優勝すればアップだし、最下位ならダウンだ。
それがチーム全体のレベルアップにつながるし、カープの球団経営も楽になる。
「スクリュー?教えないよ」なんて自分の技術を出し惜しみする選手なんていなくなるんじゃないかな。
個々で活躍した選手へはその分、ボーナスを奮発する。
たとえば猛打賞。これは今、市民球場だとどうなってる? 粉末洗剤3個?
これを、粉末洗剤6個に、液体洗剤も1個つけるとかね。
勝利投手賞は市民球場では“賞”とプリントされた大学ノートが一冊もらえる事になっている。
これにボールペンを付けるとか、ゲーム一つ一つで個人への賞品や賞金をどーんと大奮発するんだ。
そうすれば選手も一つ一つのプレーを大事にするようになる。
タイトルホルダーにはまた別個に。カープの場合だとタイトル料は球団食堂の食券3ヶ月分なんだけど、
これを食券1年分にするとかさ。みんな張り切ってタイトルを目指すだろう。
入団する前から大金をもらったり、
ろくに働きもしないでお金もたくさんもらってる選手ばかりのチームなんて、ろくなチームにならんぞ。
プロである以上、金は働いて稼ぐべきなんだ。
カープを見てみなさいよ。
朝は新聞配達、夜間は道路工事で、みんな自分が汗水流して働いた金で生活してるんだ。
それが本当の“プロ”ってもんでしょう。