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ヨイショなんてナイショ

[11月19日]

 ボクが読売にヨイショしてるなんてとんでもない誤解だよ!
 …ただ、時々堀内さんにメシを奢ってもらったり、 江川君にメシを奢ってもらったり、 中畑君にメシを奢ってもらったりしてるけどさあ。

 でもそれは経済的な問題で。

 センちゃんは本当はボクのことをどう思ってるんだろう。
 そう思って、このオフに中日からやってきた鶴田・島崎を呼んで聞いてみたんだ。

 「おい鶴田、センちゃんって、オレのことを読売の回し者とか疑ってないか? 地元で」
 「いや、全然そんなことないですよ。 星野さんは口ではいろいろいいますが、山本監督を信頼してます。 決して自分のチームの選手をカープにスパイとして送り込んで、 山本監督の行動ひとつひとつを監視させて報告させるなんて事はしてませんよ」

 そうだよなあ。ちょっと安心したよ。センちゃんがスパイを送り込むなんてするわけないよね。

 「島崎、センちゃんがシーズン終盤、中日と読売が優勝争いするようなことになったら、 オレに八百長しろ。みたいな事言ってるんだよ」
 「何を仰るんですか監督。星野さんはそんな人じゃない、正々堂々とした人ですよ。 決して中日からカープに潜り込ませたピッチャーに、いざとなったら江藤の手首を粉砕しろ、 とか、松井のヒジを一発ヤってしまえ、どうせ悪者になるのはカープだ、なんて指示なんか出してませんよ」

 うんうん、やっぱりそうだよな。
 センちゃんがそんなこと言うわけない。オレとセンちゃんは厚い友情・固い絆で結ばれてるんだから。

 しかし、万が一ということもある。

 もしかして、いや、もちろん万に一もないとは思うんだけど、 何億万分の一の確率で、センちゃんの息のかかったスパイがカープ内部に潜り込んでいて、 ボクの行動を逐一センちゃんに報告しているという可能性も否定できない。
 いろいろ考えた末、テスト生の佐藤康幸を呼んでこう言ったんだ。

 「ヤスユキ、こんなこと頼んで悪いんだけど…。 もしかして、中日の息のかかった人間がカープにいて、僕の行動をスパイしてるかもしれないんだ。 そこでだ、もしそんな不審な人物を見つけたら、こっそりボクに報告してくれないかな。 キミなら第3者の立場でものを見れるから、おかしなところがあったら気づきやすいと思うんだ」

 ってね。本当、こんなことをするのは不本意なんだけど、 もし本当に中日からセンちゃんのスパイが紛れ込んでたら、 今後、堀内さんや江川君にメシおごってもらいにくくなるからね。
 ヤスユキ君は快く承知してくれた。

 「分かりました! まかせてください山本監督!  あ、盗聴器とか小型ビデオカメラとかは名古屋から持ってきたのがあるんで、大丈夫です。 しっかり怪しいやつを監視しますよ!」

 やれやれ、これでホッと一息。今日からグッスリ眠れるよ。


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