IDOはいいどぉ
[11月12日]
いやはや、やっぱり時代はインターネットなんだね。
昨日このホームページを始めたばかりなのに、早速今朝の一番に電話があった。
誰あろう、センちゃんからだよ。
「おい浩二、まさかお前、俺の冗談を本気にしてたのか?」
だって。
どうやら昨日ここで書いた「ID野球にディンゴは必要」
というのは、センちゃんの冗談だったみたいなんだ。本当にもう、人が悪いよ。
こっちはディンゴの年俸が6億円って聞いて、その費用捻出のために
前田と緒方をポスティングシステムで売りに出す準備までしていたのに。
だけどそこはやっぱり親友。
インターネットでボクの書いた記事を読んで、
あわてて訂正の電話を入れてくれたという訳だ。
まさに現代は情報社会、どれだけ情報を早く手に入れるかが重要だ。
先んずれば人を制す、ってやつだね。
「じゃ、センちゃん、本当はIDって何なんだい?」
「うむ、おい浩二、お前携帯電話持ってるか?」
「いや、球団事務所にあるこの黒電話しかないけど」
「携帯電話にな、ID*というメーカーがあるんだよ」
「ID?」
「そうだ。ID野球というのはな、携帯電話を使った野球の事なんだ」
「ほう!」
なるほど。東京や大阪には、携帯電話とかいう便利なものがあるとは聞いてはいたが。
「で、それをどうするんだい?」
「まず、球場内に設置してあるモニターで、ピッチャーの背中からの映像を見る」
「ふむふむ」
「それでキャッチャーのサインを盗んで、携帯電話でスタンドに待機させたアルバイトに連絡するんだよ」
「ふんふん、それで?」
残念ながらここから先は企業秘密で、読者の皆さんには教えられないんだ。
センちゃんにも「よそで言うなよ」って固く口止めされたからね。
一ついえることは、ID野球というのは、
かつてないほど近代的・科学的な、情報化時代にふさわしい画期的な野球だという事だ。
ただちょっと問題なのは、今、うちの球団、
アルバイト雇えるほどお金持ってないんだよなあ。
…倉か兵動あたりにでも頼むか。「なるべく顔を知られてない人」って条件だったからな。
おっと、これも企業秘密だった。