第七十四殺

井上、また代打を出される

9月25日(土) ●横浜−中日○


 先発は、前回ジャンケン先発で今季初登板&プロ初完封をやらかした山井。
 名古屋一家は3回に井端と立浪の連続タイムリーで2点を先制したが、 5回に山井がピッチャーの加藤にタイムリーを浴び今季初失点、 最少失点差で逃げる形となった。


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 0 0 2 0 0         2
横浜 0 0 0 0 1         1


 そして6回表、2死ランナー一二塁で、 迎えたバッターはこの日1三振と、そろそろ打ち頃
 真の主砲・井上!!

 「井上ーー!!横浜球場の外を走ってる車にぶつけないようになーー!」
 「真の主砲はお前だーー!!!」

 誰もがダメ押しの3ランを確信した!!


本気になったカズキ!

「オレが決める!!」


 そして、落合親分がベンチから出てくる。
 「おお、親分から直々に真の主砲にアドバイスか!?」
 と思いきや、親分、井上の前を素通り。
 おもむろに審判に交代を告げた。

落合親分  代打・光信。


だだだだだ代打!?

「またかよ!」


 9月7日の試合に引き続き、この日も 相手投手が右の加藤武治にも関わらず、左から右、 高橋光信を代打に起用したのだ!!




グァキーーン!!

光信、また3ラン

光信、とどめの3ラン!!
代打起用、大正解!


落合親分  期待通り。
 右と右? 関係ないよ。
 あそこはフォアボールでも外野フライでもいい。
 というより最低でもフォアボールや外野フライが欲しい場面なんだ。
 そういう意味で、カズキより光信の方が確実ってこと。
 
光信  …しかし元締め。
 それではまるで井上さんが
 「フォアボールを選べないバッター」
 「外野フライさえ打てないバッター」
 みたいじゃないですか。
 そんな言い方したら、井上さんに失礼なんでは…?
 
落合親分  カズキにはカズキの長所がある。
 その長所を生かし、うまく使ってあげるのがオレの仕事。
 
井上  「右とか左は関係ない」かあ。
 今回は右ピッチャーなのに代えられたけど、要するに落合親分は
 『オレはむしろ左の方が得意』
 って分かってくれてるんやなあ。
 ようし、その期待に応え、次は頑張るぞ!!
 
光信  …な、なんと前向きなんだ、
 井上さんって人は…!!
 
落合親分  そう、それがカズキの長所。
 いつだって明るく前向き。
 あれくらいでスネて落ち込むようなヤツじゃないから。
 監督としては非常に使いやすいよ。



  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 0 0 2 0 0 3 0 0 0 5
横浜 0 0 0 0 1 0 0 0 2 3


名古屋一家、優勝マジック「4」点灯!!





- 新・必殺それペナ稼業! -