第六十七殺

光信、魔眼開眼!

9月7日(火) ●読売−中日○


記者  (インタビュアー)
 ---落合親分、この好調の原因は何ですか?

 いつも言ってるでしょ。私は何もやってない。
 一家の仕置人のひとりひとりが、自分のやるべき事を知ってる。
 そのための練習を積み重ねている。
 今やってることは、その成果をみんなが見せているだけ。


テレビを見ている光信

テレビで落合談話を見つめる光信 ↑


高橋光信  …開幕前は『右の4番候補』と期待されながら、
 俺は一体何をしてるんだ…。
 いくら遠くへ飛ばすパワーがあったとて、バットに当たらなきゃしょうがない。
 試合に出なけりゃホームランも何もない。
 
高橋光信  オレの仕事…。
 バットにボールが当たらない俺
 が、故障だらけの俺が、出来る仕事とは…?


☆   ☆   ☆   ☆   ☆



  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 1 1 0 0 0 0 0 1   3
読売 2 0 1 0 0 0 0     3


 追いすがる読売にトドメを差しに、神が組んだ対読売3連戦。
 1点を追う8回。アレックスのタイムリーで同点!
 そしてなおも2死満塁、格好の勝ち越しの場面、打席はこの日2安打の
 真の主砲・井上!!

 「井上ーー!!ドームの天井破るなよーー!」
 「真の主砲はお前だーー!!!」

 誰もが劇的な大勝利を確信した!!


本気になったカズキ!

「オレが決める!!」


 そして、落合親分がベンチから出てくる。
 「おお、親分から直々に真の主砲にアドバイスか!?」
 と思いきや、親分、井上の前を素通り。
 おもむろに審判に交代を告げた。

落合親分  代打・光信。


だだだだだ代打!?


 打率こそ.287だが調子はグングン打撃上昇、 今日も2安打と気を吐く“真の主砲”井上に代え、 相手投手が右の中村隼人にも関わらず、左から右、 打率.200の高橋光信を代打に起用したのだ!!


高橋光信  オレの出番だ!!
 特訓の成果を見せてやるぜ!!!


光信の魔眼・1

光信の魔眼・2

光信の魔眼・3

光信の魔眼・4


光信、渾身の
押し出し四球!!



高橋光信  どうだ!これこそが故障の多いオレの“一芸”、
 バットにボールが当たらなくても得点する術
 だ!!!


 高橋光信の“魔眼”、鮮やかな押し出しフォアボールが決勝点となり、 今シーズン何度目かの読売にとっての「負けられない試合」を負けさせ、 オレンジうさぎにトドメを差したのだった!!


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 1 1 0 0 0 0 0 2 0 4
読売 2 0 1 0 0 0 0 0 0 3


堀内監督  キィーーー!!
 この大事な試合の!
 ラストチャンスの「負けられない試合」を!!
 高橋ミツノブなんで聞いた事のないバッターへの
 押し出し四球で終わるのかよ!!
 グヤジーーー!!!!



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