だが、すべてのプロ野球ファンは堕天使になる資質を持っているのだ。俺も、そしてお前もな。 | ![]() |
![]() |
照れるよ。 |
褒めてないよ。 | ![]() |
![]() |
照れて損したよ。 |
たとえば癌という病気は、全ての人が潜在的に持っている。それが発症して死ぬか、発症する前にそれ以外の原因で死ぬか、それだけの違いに過ぎない。 | ![]() |
![]() |
ああ、『ブラックジャックによろしく』にそんなことが書いてたな。 |
や。格好いいことを言ったつもりが、本の受け売りだと早くもバレてしまったよ。 | ![]() |
![]() |
しかもマンガのな。全く貴様の知識はマンガの受け売りだらけだよ。 |
受け売りだらけの人生さ。とにかく、ファンというのは突き詰めればやがて堕天使になる。そういうものだ、ということだ。 | ![]() |
![]() |
悲しい話だな。野球が楽しいから野球ファンになったはずなのに、悪口ばかりでは楽しくあるまいに。 |
だから俺たちは、堕天使にならないように、ときどき自分がいまどこにいるのか立ち位置を確認し、必要とあれば元の場所に戻らなくていけない。純粋にチームを応援していた、あの頃の自分に。 | ![]() |
![]() |
はじめての頃の気持ちを忘れないようにか。 |
はじめての頃の気持ちを忘れないようにだ。だから俺はこのサイトに『はじめてのドラゴンズ』と名づけ、自分が調子に乗らないよう戒め、ドラゴンズの良さ・素晴らしさをあらためて見直し、それを世に広めて行こうというわけなのさ。 | ![]() |
![]() |
そうか、それは殊勝な心構えだが、しかし。 |
なんだ? | ![]() |
![]() |
一度カエルになったものが、オタマジャクシに戻れるのか? |
…頑張れば。 | ![]() |
![]() |
そうか。では頑張れ。 |