
2010/05/16(日) 山内、変態打法
▼山内に竜の洗礼
6回4安打1失点。
好投・山内にプロの洗礼ならぬ竜の洗礼が浴びせられる。
「好投する先発投手に一切の援護を与えない」
という、ドラゴンズの先発投手陣なら誰もが経験する通過儀礼だ。
「知ってます…子供の頃から中日ファンですから…」
↑前回(5/8)と前々回(5/2)のコピペ
▼エースの条件
しかし、これまで二回に渡るイニシエーションは山内を確実に成長させていた。
4回、1死満塁という「どーせいっちゅうねん」という場面でバッターは山内。
しかし山内は知っている。
「中日のエースを目指すのであれば自給自足。
自分で抑えて、自分で点を取るんだ!」
よく「小笠原には援護がない」「チェンには援護がない」といわれるが、
中日でエースと呼ばれた人たちは昔から「自分で投げて、自分で打つ」のである。
だから小笠原はエースになれないし、チェンは開幕投手ではなかったのだ。
「知りまチェンでした…」
「明日からバッティング練習するお!」
▼山内、変態打法!
2ストライクと追い込まれた山内。
木佐貫が投げたフォークは天才・岡本を彷彿させる
ベース手前でのワンバウンド!そのとき!
「なにぃっ!」
「何だあの地を這うようなアッパーカットは!?」
この魔球を、山内は地面すれすれでライジング・ショット!
ライト前へ弾き返し、勝利を決める2点タイムリーを放ったのである。
山内が明日の中日のエースとなる逸材かどうかを見極めるため、
あえて谷底に突き落とし試練を与えていた先輩達に、
山内は満額
回答したのだった。
「そのうち『ランナー無しでも、自分ひとりで点を取る』試練があるよ」
「みんな通って来た道だよ」
小松・山本昌・川上。
「中日の歴代エースは皆バッティングがいい」と言われるの
は、偶然ではない。
中日では、投手でも自分で点を取らないと、
試合に勝てない=エースになれないのだ。
▼セサルvs世界の郁洋
竜のファンタジスタことセサルが、
また魅せてくれた。
4回に右前ヒットで塁に出たセサルは、
山内の変態打ちで猛然とホーム突入!
足でもぎ取った貴重な3点目。まさに「走る・すべる・突っ込む」、
三拍子揃ったマルチプレーヤー・セサルの本骨頂が発揮された。
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