
2010/05/02(日) アライバ森野、揃い踏み
▼山内に竜の洗礼
5回3安打1失点。
好投・山内にプロの洗礼ならぬ竜の洗礼が浴びせられる。
「好投する先発投手に一切の援護を与えない」
という、ドラゴンズの先発投手陣なら誰もが経験する通過儀礼だ。
「知ってます…子供の頃から中日ファンですから…」
▼山内、プロの試練
我慢の投球を続けていた山内だが、6回に痛恨の被弾で2失点目。
しかしまだ1点差、ここをひと踏ん張りして味方の援護を待つんだ!
…なんて思い通りに行くほどプロの世界は甘くない。
動揺している山内にすかさず
荒木がショートゴロエラー
で足を引っ張る。もはや誰も信じられない山内は、
さらに3点目を失い、この回でマウンドを降りたのだった。
援護がないばかりか守備でまで足を引っ張る、
あ、いや、もとい、若手に厳しい試練を与えることで精神的な部分を鍛える。
これが竜のスパルタ教育だ。
「知ってます…ファン歴、長いですから…」
「俺なんか未だに教育を受けてるぞ」
▼463の謎
山内への“鬼の試練”の中でも特にベテランならではの技術を見せたのが、
井端・荒木・森野の歴代選手会長トリオだ。
まずは1回表1死一塁から、森野が「4→6→3」のセカンドゴロ・ゲッツー!
「えへへ、やっちゃった」
続いて3回表1死一二塁から、今度は井端が「4→6→3」のセカンドゴロ・ゲッツー!
「大きくなれよ!」
とどめはまだここで逆転すれば山内に勝ち投手の目が残っている7回表1死一三塁、
荒木が「4→6→3」のセカンドゴロ・ゲッツー!
「ごめんネ☆ごめんネ〜」
なんと、歴代3人の選手会長が揃って「4→6→3」のセカンドゴロ・ゲッツー
という超離れ業をやってのけたのである!
こんな偶然があるだろうか?
あるわけがない!
もちろん狙ってやったのだ!
プロ野球の中でもトップレベルの技術を持つ選手は、
こういう事が出来るのだ。
▼森野、フォロー弾
こうして山内の勝利投手の可能性をひとつひとつ潰して
若手を千尋の谷に突き落とす竜のベテラン陣だが、
後のフォローも忘れてはいない。
このままでは山内が負け投手となってしまう8回、
森野が同点2ランを放ち、一瞬にして山内の負けを消したのだった。
「遅いよ!」
4.ひとつ戻る
/
0.トップに戻る