
2010/04/27(火) 森、無理するな
▼森球審、体調不良
最初に気づいたのはしげるだった。
背中にいる森球審のストライク・ボールの声のトーンがおかしい。
体の調子でも悪いのだろうか?
「……?」
一塁ベンチからも、森球審の異変の様子は見てとれた。
いつも堂々と胸を張り試合を支配する球審が、どうにも弱々しく見える。
フラフラしている。
落合監督がベンチを出た。
「大丈夫か? 無理すんな。調子が悪いなら交代した方がいいぞ」
責任感の強い森は、体調不良を言い出せないでいた。
しかし落合監督が声をかけたことで、
「ああ、端から見て分かるくらい俺は具合が悪いんだ」
と気づき、森の責任感は「試合を休むと迷惑がかかる」から「試合に出ると迷惑がかかる」に変わった。
そして森は下がり、二塁の名幸が球審に、二塁には予備審判の橘高が入った。
審判に橘高を入れるというのは中日にとってリスキーな選択
になったが、
グラウンドでの事故防止はすべてに優先される。試合の勝敗よりも、だ。
▼心やさしき者たち
「森さんは大丈夫だろうか…」
心やさしい竜戦士たちだから、途中退場した森審判員のことを思うと気が気でない。
今は治療室で点滴を受けているという。
森さんは大丈夫だろうか、大事なくあって欲しい、
そんなことばかり考えていてはプレーに集中出来ないのも当たり前。
森球審が心配で後逸する和田さん
森球審が心配で7失点してしまった朝倉
試合は0−8と大敗したが、今日は仕方がない。
竜戦士たちの心のやさしさが出てしまった敗戦だった。
▼森審判員、過換気症候群だった
後日、森審判員は風邪による発熱と、過換気症候群という診断結果が出た。
大事にいたらずよかった、
と、ドラゴンズナインはホッと胸をなでおろした。
ウィキペディアで「過換気症候群」を調べると、
「直接的にこの症状が起因して死ぬ事はない。しかし心臓発作などを誘発し死に至るケースもある」
と、記述されている。
グラウンド内での悲しい事故は二度と見たくない。
試合の勝敗よりも、森審判員が無事で本当によかった。
▼28474
この日のナゴヤドームの観客数発表は28424人と、
読売ファンも球場来てない
ということが、ハッキリと数字で明らかになった。
「三塁側もガラガラだよ!どうして?エッグはいつも満員なのに?」
「1万席空席なら1万枚のタダ券をバラまく、
ってやり方を中日新聞さんはやってないのかあ」
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