
2010/04/24(土) セサル、しばしの別れ
▼セサル、西日本巡業へ
グラウンドで超常現象を巻き起こし
エンターテイメントの世界ではトップアイドルの俺たちのセサルが、
この試合を最後に地方巡業に行くことになった。
巡業場所は名古屋・鳴尾浜・由宇・神戸・雁ノ巣など、西日本を中心にサーキットする。
「俺たちもセサルを見たい!」という声はあちこちから上がっているのだ。
▼夏に会おう!
しばらく寂しくなるが、旅は男を強くする。7〜8月には
新しいセサルがお目見えするのだと思えば、
俺たちに出来ることはあたたかく見送ることだけだ。
次に会うときはどんな超能力を見せてくれるんだろう!
▼帰って来る男たち
去るセサルがいれば、帰って来る男たちもいる。
旅に出ていたあいつらが戻ってきた!
大島・松井佑。大人になるウォークアバウトから帰ってきた2人がどれだけ成長したか、
お父さんは心待ちにしているよ!
「そんな親を持った覚えはないっ」
「野球界では『ワシが育てた』とひとこと言えば親になるんや。そういう世界や」
▼セサルの盾
明日から旅に出るセサルの壮行試合となったこの試合だが、
主役のセサルは三度の好機で凡退といいところがなかった。こんな日もある。
しかし、セサルの熱い思いはナインに伝わった。
翌日のスポーツ紙は「セサル、大ブレーキ!」と書き立てるだろう。
野球は9人でやるものなのに、
チャンスを作るのは1・2番の仕事で、
点を入れるのはクリーンナップの仕事なのに、
「負けたのは全て
7番バッターのセサルのせい」ということになるだろう。
選手たちはその記事をどんな思いで読むか。
7番バッターに勝敗のすべての責任をかぶせてしまった自分たちを恥じ、
自分たちのなすべき仕事をもう一度、思い出すだろう。
セサルはそのための人柱となったのだ。
ありがとうセサル。みんなの盾になってくれて。
チームはセサルが帰って来るまで「7番打者に頼らないチーム」に成長する。
だからセサルも、
3回チャンスがあれば1回くらいは打点をあげられる選手になって帰って来るんだよ。
お父さん待ってるからね。
「オ、オトウサン!?」
「そういう世界や」
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