![]() 【あらすじ】 陶器製作に精を出す陶山唐人先生。 だが、なかなか“トマトの赤”が出せず、苦しんでいた。 ふとした事故で入院した唐人先生に、雄山がお見舞いに有機栽培のトマトを持ってくる。 そのトマトを見た山岡は、「こんなのは本当のトマトじゃない!」と言い出し、 「本物のトマトを見せてやるぜ!」と、雄山と唐山先生をビニールハウスに連れて行った。 ビニールハウスのトマトの美味しさに驚愕した雄山、 「これじゃ!これこそがトマトの赤じゃ!」と大喜びする唐人先生。 雄山は、「旨いのはトマト自身の手柄じゃないか」 と得意気な山岡に釘を刺すのだった。 (単行本第7集/第1話『大地の赤』より) 【解説】 人がお見舞いに持ってきてくれた品物にケチをつける山岡、 それに何も言わず、ホイホイとビニールハウスまでついていく唐人先生。 「お見舞い」とは何のか、 考えさせるエピソードだ。 【感想】 名古屋に旅行に行ったお土産に「孝介カレー」を買って帰ったら、 「これより美味いものを俺は知っているぜ」とスーパーに連れて行かれ、 ジャワカレー中辛を見せられ、「どうだ、こっちの方が美味しいだろう!」と言われたようなものだ。 山岡、それに唐山先生は、人のお見舞いを何だと思っているのだろう。 もし俺が唐山先生の知り合いなら、もう二度とこの人のお見舞いには行かない。 別にお見舞い客など一人も来なくても、トマト食ってりゃ満足だろう。 病院で孤独にのたれ死ね、てな感じだ。 |