![]() 【あらすじ】 究極対至高、今回のテーマは「長生き料理」。 雄山の「至高の長生き料理」のぜいたくさに、 唐山唐人先生は 「禅宗の高僧は粗食しか食べないのに長生きすると聞く。 こんなぜいたく料理、本当に意味があるのか?」 と疑問を投げかけた。 それに対し、雄山・山岡は口を揃えて 「坊主が粗食しか食べないなんて、本気で信じてるのですか?」 と答える。 山岡は言う。 「長生きする高僧なんて、陰でこっそりうまいものを食べてるに決まってる」。 雄山も言う。 「粗食が本当に体にいいと思うのは自由です。しかし、それを人にすすめるのは犯罪です」と。 弟子と弟子の息子にやりこめられた陶人先生は、 フテくされ、ただ鼻くそをほじるしかなかった。 (単行本第28集/第2話『長寿料理対決!<7>』より) 【解説】 珍しく雄山と山岡の意見が一致した、歴史的瞬間である。 古人の言葉に 「酒もタバコも博打もやらず、百まで生きたバカがいた」 という金言があるが、そもそも長生きしたいという欲求は 「楽しい人生を長く過ごしたい」という目的によるものだ。 粗食ばっかりのつまらない人生、 長生きしたって苦痛な時間を長く過ごすだけでいいことは一つもない。 手段と目的がひっくり返っているような話は、 ハナからウソだと決めつけていいということだ。 【所感】 雄山の言葉はいろいろ応用が利く。以下に例をあげてみよう。 (1)立浪を名手と思い込むのは自由だ。でもそれを人にすすめるのは犯罪だ。 (2)井上を「中日の坂口憲二」と思い込むのは自由だ。でもそれを人にすすめるのは犯罪だ。 |