料理をフィギュアスケートに喩えるという予想外の行動に出た雄山

【あらすじ】
今回の対決は「豆腐料理」。 究極側の出した豆腐料理に、雄山は「この勝負は中止だ!」と勝負中断を宣言する。 雄山いわく、「私は今回の豆腐対決は調理法を競うものだと理解していたが、 究極側は豆腐の素材で勝負をしてきた。 これはフィギュアスケートに例えれば、 私は規定演技をし、相手は自由演技をしているようなもの」 と、クレームをつけたのである。 (単行本第32集/第6話『新・豆腐勝負<後編>』より)


【解説】
これには全国1000万人の雄山ファンがびっくりした。
まさか、雄山がフィギュアスケートを見るなんて!!
物語の中でも、これまで雄山が居間でテレビを見るなどというシーンは一度もなかった。 なので読者は、「雄山の家にはテレビなどない」「雄山はテレビなどという低俗なものは見ないのだ」 と思い込んでいた。 しかしまさか!雄山がフィギュアスケート好きだったなんて!!

雄山もNHKで放送するフィギュアの大会など見ながら、 「ふむ…ダブルアクセルが1回転半になるとは…減点だな、浅田真央」 とか言ってるのだろうか。 これには山岡も不意をつかれたようで、 「雄山の口から…フィギュアスケート?」 と驚いているようだ。


【所感】
フィギュア・スケートを題材にした漫画といえば、 今なら少年サンデーの『ブリザード・アクセル』(鈴木央)が有名だが、 コアなファンなら『銀のロマンティック…わはは』(川原泉)は外せないだろう。 そういえば、雄山が笑うときいつも「わはははは!」と笑うのは、このマンガの影響なのかも知れない。 (普通の人は、笑うときは「ははは」であり、「わはは」と笑う人はあまりいない)。

あの厳格そうな雄山が、実はフィギュア・スケート好きで、川原泉ファン。 雄山の、意外な一面を見た気がした。