(47) タニシゲ、正捕手の貫禄
ピッチャーが足りなくなると何処からともなく現れて、
ピッチャーが余剰気味になると人知れず何処かへ消えて行く。
それが、
ユウダイだ。
能力名 『都合のいい女』
(デリバリ・ピッチャー)
【効果】普段「こんなときユウダイがいれば!」「早く戻ってこいユウダイ!」
的なことは滅多に言われないが、先発の頭数が足りなくなると
「ユウダイがいてよかった!」と有り難がられる。
ただしそのときだけの一時的な感情で、2軍に落ちても「ま、ユウダイだし、いっか」とそんなに気にされない。
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前回登板は5月8日。随分間が空いてるのは。好投したのに2軍に落ちたからだ。
9連戦で先発が一枚足りないということで上がって来て、
7イニングを被安打4、失点1と好投、
これも「投打がかみ合う」と言うのだろう、
地味なユウダイが投げるときは打線も地味に
なり、援護点はゼロで勝ち負けつかず、
翌日には風のように2軍に戻っていった。
投手陣がピンチのときはどこからともなく現れて、きっちり仕事をして風のように去っていく、
「ずんどらごのスナフキン」とも言えるクールな存在、それがユウダイなのである。
☆ ☆ ☆ ☆
そんな「困ったときのユウダイ」だが、
この日も不調のオカダの代りに呼ばれ、
先発して6回無失点と好投、
地味なユウダイが投げるときは打線も地味に
なる法則の通り、味方打線は2回ノーアウト一三塁という大量点のチャンスからヒラタの地味な内野ゴロで1点ぽっちを先制、
その後は3回から6回までにノーヒット、安定の無援護振りを見せる。
しかし7回、最近は「監督兼任捕手」というより
「監督兼任アウトカウント」
のイメージが強いタニシゲが、
レギュラー延命タイムリーで2点目を追加、
この2点リードを継投で守り切り、ずんどらごが勝利したのである!
能力名 『帳尻上手』
(レギュラー・エクステンション)
【効果】普段は全く打たなくても、誰も打たないときにひとり活躍して、
「さすがタニシゲ!」「やっぱりタニシゲがいないとダメだ!」
と思わせ、チャンスに強いというイメージを植え付ける
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5月24日(土)コボスタ宮城
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R |
中日 |
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1 |
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楽天 |
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【中日】雄太、福谷、高橋聡、岩瀬−武山
【楽天】美馬、西宮、福山−嶋
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タニシゲに火をつけたのは、やはりオッチGMが
タニシゲのケツをボウボウにするために獲ったタケヤマ
の存在だろう。
実は前日の試合、カブレラの送りバント成功という快挙の陰に隠れ、
移籍後初の先発マスクを被ったタケヤマが
とんでもないビッグ・プレー
を見せていたのだ。
なんと、
盗塁を刺した
のだ!!
能力名 『強肩発動』
(パワフル・スロー)
【効果】盗塁をひとつ刺しただけで翌日の中スポの1面を飾る、
それがずんどらごの捕手事情だ
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何しろ
盗塁フリーパス軍団
と呼ばれるずんどらご捕手陣だけに、
刺せるキャッチャー・タケヤマ
が現れたのは、黒船来航以来の大事件だ。
「打てる・守れる・刺せる」というかつてない控え捕手の出現に、
タイムリーばかりか今日は珍しく盗塁まで刺し、
盗塁阻止率も2割5分8厘へと急上昇
した、タニシゲ監督兼任アウトカウントだった。
ずんどらごの正捕手争い(5月24日時点)
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盗塁刺 |
許盗塁 |
盗塁阻止率 |
打率 |
出場 |
谷繁 |
8 |
23 |
.258 |
.174 |
30試合 |
松井雅 |
2 |
12 |
.143 |
.226 |
20試合 |
田中 |
0 |
2 |
.000 |
.250 |
3試合 |
武山 |
1 |
0 |
1.00 |
.571 |
2試合 |
小田 |
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-- |
4試合 |
赤田 |
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.000 |
1試合 |