(39) オオノ、初の3点以上の援護
一般的には
先発投手の責任イニングは5回までとされ、ここまで投げ切ることで「勝利投手の権利」が発生する。
それにプラス1イニング、「6イニングで2失点以内」が一般的な「先発投手の仕事」と言われる。
だがそれはあくまで一般的な話であり、ずんどらごの場合はちょっと事情が違う。
「味方が1点とってくれれば0点に抑えるのが先発ピッチャーの仕事。
逆に言えば、味方が10点取ってくれれば9点までは取られていいんだよ」
とマサ・ヤマモトは言う。
つまり、「1点差までは失点してもいい」
のだ。
さて、
ユウダイ・オオノが先発したときの味方打線の得点能力を見てみよう。
「オオノは何点まで失点していいか」の指標である。
ずんどらご打線のイニング得点(オオノ先発時)
日付 |
攻撃 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
|
R |
先発 |
相手先発 |
3/29(土) |
中日 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
|
|
|
1 |
D大野 |
C九里 |
4/05(土) |
中日 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
1 |
0 |
0 |
|
|
3 |
D大野 |
G杉内 |
4/12(土) |
中日 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
|
|
0 |
D大野 |
C前田 |
4/19(土) |
中日 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
0 |
0 |
5 |
|
7 |
D大野 |
G内海 |
4/26(土) |
中日 |
0 |
0 |
0 |
0 |
2 |
0 |
1 |
1 |
0 |
|
|
|
4 |
D大野 |
S木谷 |
オオノがもらえる援護点(平均) |
1回までにもらえる援護 |
0点 |
2回までにもらえる援護 |
0点 |
3回までにもらえる援護 |
0.2点 |
4回までにもらえる援護 |
0.2点 |
5回までにもらえる援護 |
0.6点 |
6回までにもらえる援護 |
1点 |
7回までにもらえる援護 |
1.6点 |
9回までにもらえる援護 |
2点 |
9回までにもらえる援護 |
2点 |
オオノは先発投手の責任として、
5回なら0.6点、6回なら1点未満に抑えるのが仕事
ということだ。
(7回まで投げればご褒美で1失点まではオッケー)
オオノは開幕から7回2失点とか、
9回2失点とか、
先発投手としての責任を全然果たせず、
4月27日に未勝利のまま2軍に落とされていたのである。
(参考)先発投手のもらえる援護点グラフ
☆ ☆ ☆ ☆
2軍でのリフレッシュを終え19日振りに1軍のマウンドに登場したオオノだったが、
ファンが目撃したのは生まれ変わったオオノ
ではなく、
生まれ変わったずんどらご打線だった!
5月14日(水)横浜スタジアム
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|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
R |
中日 |
4 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
0 |
2 |
|
|
|
7 |
横浜 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
|
|
|
2 |
【中日】大野、福谷、高橋聡−谷繁
【広島】尚成、藤江、林、大原−高城
|
ずんどらご打線は1回表にモリノのスリーランなどで
4点を援護!
これまでオオノの先発試合は5試合×5イニング=25イニングで合計3点だったのに、
25イニング分の得点を1イニングで超えた
のである!
☆ ☆ ☆ ☆
この日のオオノは7イニング2失点と
2軍落ち前と変わらないいつもの投球
だったが、お立ち台に立ったオオノは
「無心で腕を振りました。がむしゃらに投げました」
と自分のピッチングについてのみ振り返り、
1試合くらいでは
「野手の皆さんが打ってくれて」とはまだ心から言えない
複雑な心境が見てとれた。
オーノの失点と勝敗の関係
3/29 |
6回 |
3失点 |
●敗戦投手 |
4/05 |
6回 |
2失点 |
勝ち負けなし |
4/12 |
7回 |
2失点 |
●敗戦投手 |
4/19 |
9回 |
2失点 |
勝ち負けなし |
4/26 |
1回 |
5失点 |
●敗戦投手 |
5/14 |
7回 |
2失点 |
○勝利投手 |
「モリノさん、何でそれが毎回出来ないんですか?」
能力名 『安定二失点』
(ルーティン・ワーク)
【効果】 いつも通りのピッチングで
「自分自身は変わってない、勝ち負けは打線が責任イニング得点を取るかどうかで決まる」
とアピール
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