（２１） 虚安打流・奥義
かつて、刀を使わず剣士と戦う武術があった。
それは「虚刀流」と呼ばれ、 一子相伝・門外不出の格闘術として、あらゆる剣豪と素手で相対し、勝利して来た。
その「刀を使わない攻撃」を野球に応用したのが 「虚安打流」である！
虚安打流・奥義 『敵失』！
虚安打流・奥義 『ゴロ』！
虚安打流・奥義 『犠飛』！
ずんどらごは７回、フォアボール二つで無死一二塁としたあと、 「ナオの送りバント→ピッチャー悪送球」 「タニシゲの二塁ゴロ→その間に三塁ランナーホームイン」 「オガサワラの犠牲フライ」 と、 ノーヒットで３点
をもぎ取ったのである！
ずんどらご７回の攻撃
| 状況 | 打者 | 結果 | スコア | 相手投手 |
| 森野 | 四球 | １−４ | 藤浪 | |
| 無死 一塁 | 和田 | 四球 | １−４ | 藤浪 |
| 無死 一二塁 | 堂上直 | 投犠・投失 | ２−４ | 藤浪 |
| 無死 二三塁 | 谷繁 | 二ゴロ | ３−４ | 安藤 |
| １死 三塁 | 小笠原 | 中犠飛 | ４−４ | 加藤 |
| ２死 | 大島 | 投ゴロ | ４−４ | 加藤 |
☆ ☆ ☆ ☆
秘伝の奥義で７回裏に３点を奪い同点に追いついたずんどらごだが、 ８回表にタイギャースに３点取り返される。
しかし！
タイギャースはこの３点を取るのにヒットを３本も費やしたのだ！
ヒット３本で３点取るタイギャース！
ヒット０本で３点取るずんどらご！
このおそるべきコストパフォーマンスの差。 理屈の上では、 タイギャースが１００点取るには１００安打必要だが、 ずんどらごが１００点とるには０安打で十分 ということだ！
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能力名 『虚安打流』
（ノーヒット・アリラン） 【効果】 無安打で得点する |
☆ ☆ ☆ ☆
さて、９回には キャラメル販売員のソブエ がマウンドに上がるわけだが、 ここまで７イニング１／３を無失点に抑えてきたソブエが、ついに失点する。
「どうした！？ 今日はキャラメルを家に忘れて来たのか！」
と誰もが心配したが、原因は意外なところにあった。
タイギャースの選手もソブエ・キャラメルを食べていたのだ！
食べると力がもりもり湧いてくるソブエ・キャラメル。 甲子園の売店で簡単に手に入るこのキャラメルで攻撃力をあげたタイギャースは、 １４安打１０得点の猛攻で快勝したのだった。
ああ！ まさか向うもキャラメルを食べていたとは！
| ４月２２日（火）ナゴヤドーム | |||||||||||||
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
| 阪神 | ０ | ２ | ２ | ０ | ０ | ０ | ０ | ３ | ３ | 10 | |||
| 中日 | ０ | １ | ０ | ０ | ０ | ０ | ３ | ０ | ０ | ４ | |||
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【阪神】藤浪、安藤、加藤、福原、筒井−鶴岡、藤井 【読売】山井、高橋聡、又吉、田島、祖父江−谷繁 | |||||||||||||
【おまけ】
４回、大阪トーウィン・ハイスクールの２０１３年度卒業生・フジナミが、 ２００６年度卒業生・ ヒラタにデッドボールをぶつける場面があった。
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能力名 『後輩恫喝』
（スクールイヤー・ヒエラルキー） 【効果】 先輩が後輩にあたたかい言葉をかけ親睦を深める |
このあとヒラタは「フジナミィ、なめとんかあ！」と言ってマウンドに向かって走り、 フジナミは「すんません！すんません！」と平謝り、 そこへ２００３年度卒業生のニシオカが割って入って「ヒラタァ、文句あんのかあ！」 と恫喝、ヒラタが「すんません！すんません！」となって、 最後はみんなでルンバを踊る という小芝居をする予定 だったが、ニシオカが今１軍にいない事をヒラタが思い出し、 乱闘にはならなかった。