Sorepena2014


(15) ナオの仁王立ち


試合前日、衝撃ニュースが列島を駆け抜けた!

なんと、カブレラがバント練習していると言うのだ!

タニシゲがカブレラを指導
【能力名】 馬耳念仏 (ロスト・タイム)

【効果】馬だって根気強く教えれば、いつかはお経を覚える


カブレラに送りバントをしろというのは、

「犬にニャーと鳴け」
「猫にワンと鳴け」
「カメに空を飛べ」
「涌井に5分辛抱しろ」

というようなもの。 本人がいくら頑張っても、 どうにもならないい事はあるのだ。


カブレラの打撃成績(2013年4月4日〜2015年4月6日)
打席 安打 四球 犠打 内野ゴロ 外野ゴロ 三振 打率
43 1 3 1 3 1 34 .026


そりゃあ練習は裏切らないってヒデノリも言ってる。
しかし、「練習を1日休めば取り戻すのに3日かかる」 と言われるように、 これまで32年間サボっていたカブレラには96年の時間が必要 だ。

ずんどらごの 96年後の優勝に向かって 今から練習するのもいいが、 現時点でのカブレラには、差し出したバットに偶然ボールが当たって、偶然いいところに転がる、 偶然の積み重ねに期待するしかないのだ!

なおカブレラのバント機会(1死以下で走者一塁、二塁、一二塁、一三塁)での打撃成績は以下の通り。


送りバントのケースでの打撃成績
打席 犠打 犠打安打 ゴロアウト 四球 三振
17 1 1 1 1 13


意外と成功してた!(2回も!)


☆   ☆   ☆   ☆


そんなカブレラの予告先発で始まる、今季初対決となる 横浜ビャースターズ、 昨年「Aクラスになれなかったら辞めます!」と断言して、 5位だったのにまだ監督をやってるキヨシ・ナカハタが指揮官だ。


キヨシ
【能力名】 辞める辞める詐欺 (ファイア・アクター)

【効果】2年契約の2年目だから黙ってても契約終了なのに、 あたかも自分の意思で辞めるかのような言い方をして引き留めさせる


2回ずんどらごの攻撃は、先頭の7番マサト・マツイがレフト前ヒット!

早くもカブレラに送りバントのチャンスが!

1死一塁で8番のナオ・ドノウエ。

ナオが併殺打さえ打たなければ、ランナーを置いた場面でカブレラに回る。ナオが併殺打さえ打たなければ!

スタメンになってからは打率3割を超えているナオだけに、 まさか併殺はあるまい。 まさか併殺はあるまい!

と思った2秒後に併殺!


☆   ☆   ☆   ☆


2死ランナー無しになってしまった。

しかしここで、ビャースターズ先発・クボが大胆な行動に出る!


久保康友
【能力名】 奉仕四球 (ギフト)

【効果】まるで打つ気のないバッターにフォアボールをプレゼントする


バッターボックスの一番はしっこで、 誰にも迷惑をかけないように黙って立ち尽くしていたカブレラが、 まさかの 四球出塁!

ど真ん中みっつ投げればいいだけのカブレラに、クボが四球を与えたのだ!

そして1番オーシマが左中間を深々と抜ける2ベースを放ったのである!

走る!走る!カブレラが走る!


カブレラ
【能力名】 徐行運転 (ヘルス・ランニング)

【効果】制限速度をきちんと守ってベースランニング。心臓に負担がかからないので健康にいい。


何しろ 空振りしただけで肋骨を骨折してしまう デリケートな体のカブレラだ (2013年6月5日、ケチックス戦)。 全力疾走なんてしてしまったら靭帯が切れてしまう。 ここは安全運転だ。


☆   ☆   ☆   ☆


三塁にカブレラを置いて2番アラキがセンター前ヒット!

三塁ランナーのカブレラがホームまで来れるか心配だったが 、さすがにここはホームベースにたどりついた。

そしてその0.2秒後に二塁走者のオーシマがホームインした。

危うく追い抜くところだった。


↓ このあと二塁ランナー生還してるんだぜ
(ボールそこまで来てるのに!)
(オーシマもそこまで来てた!)
カブレラ
【能力名】 追越禁止 (カブレラ・ウォール)

【効果】ランナーはカブレラを追い抜かないよう気をつけよう!


☆   ☆   ☆   ☆


カブレラの第2打席は4回、先頭の(さっきゲッツーを打った)8番ナオ・ドノウエが ライト線ツーベースで出塁したところでやって来た!

ノーアウト二塁の場面でタニシゲ監督はカブレラに、 半笑いで送りバントのサイン を出した!


そして初球、タニシゲ監督の直接指導の甲斐あってバットにボールが当たり、 ピッチャー正面に転がる!

「ああ、やっぱりバント失敗だ!」

と誰もが思った瞬間、ファイン・プレーが飛び出した!

送りバントなのに、ランナーが走ってなかったのだ!


ナオ
【能力名】 未来予測 (ユーノウ・アイノウ)

【効果】失敗バントになる未来を予測し、送りバントなのに敢えて走らない


ピッチャーゴロとなったカブレラの打球を捕ったクボは(二塁ランナーが走ってると思って) すぐさま三塁に送球したが、
ナオは二塁ベース上で仁王立ち。

三塁から一塁に転送され、カブレラは余裕でアウトという 1−5−3のピッチャーゴロ という珍しいプレーが飛び出したのだった。

「カブレラの送りバントが成功するわけない」 という判断で走らなかったナオのスーパー・プレー!

この好判断でナオが二塁に残ったことにより、ずんどらごはこの回に猛攻撃で4点を追加し、試合を決めたのだった。


4月15日(火)ナゴヤドーム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
横浜      
中日       11
【中日】カブレラ、又吉、福谷、朝倉−松井雅
【広島】久保、土屋、三上、高崎、山口−高城、嶺井


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