(12) ヒラタの心配
ずんどらご先発は、
敵ばかりか味方にもあまり知られてないシュンタ・ワカマツ。
これがプロ初先発となる。
「ワカマツって誰?」と言う人も多いと思うので説明しよう!
九州の無名の工業高校の出身で、ケンイチ・ナカタを発掘した敏腕スカウトがワカマツの才能を見出した。
ワカマツは敏腕スカウトのアドバイスで高校2年時に野手から投手に転向、
高校時代の実績は無いに等しいが、
「大学・社会人に行かせると他球団に上位で獲られてしまう」
と見込まれ、青田買いされた選手だ。
スカウトがそこまで惚れこむワカマツの魅力は、敏腕スカウトいわく、
「ケンイチ・ナカタより制球力は上」
だそうで、聞いた瞬間全員がドリフのようにズッコケた。
【能力名】 『暴れない馬』
(ジェントル・ホース)
【効果】「ケンイチ・ナカタより制球力は上」の他に、「マサ・ヤマモトより球速は上」もある
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一方のスワリャーズ先発は、
登板のたびに「フルノって誰だよ!」と言われ、
(去年から通算で)ずんどらご戦は
4試合目の先発なのにまだ名前を憶えてもらってないフルノ
だ。
「フルノって誰?」と言う人も多いと思うので説明しよう!
大のアニメ好き、フィギュア(人形の方)好き、寮の自室はフィギュアで埋まり、
遠征先にはアニメDVDを持ち込み毎夜鑑賞している
2次元好きなインドア派の27歳、
もちろん独身だ!
【能力名】 『二死から男』
(アフター・ツーアウト)
【効果】2死ランナー無しからでも息を吐くように失点する
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☆ ☆ ☆ ☆
初回の攻撃、ずんどらごは簡単にツーアウトを取られると、
ルナ、ヒラタの連打で2死一二塁としたところで、
度重なる後方宙返り失敗でスタメンを外されたモリノ
の代わりに「6番ファースト」で先発出場している
「もう一人のガッツ」
が先制タイムリー!
【能力名】 『二代目ガッツ』
(ラスト・サムライ)
【効果】(ずんどらごに染まってないので)チャンスでタイムリーが打てる
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【能力名】 『先代ガッツ』
(セルフ・ファイト)
【効果】一人でもビールかけが出来る
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初回に先制点!
この瞬間、ワカマツは
援護点の多さもケンイチ・ナカタより上
となった!
☆ ☆ ☆ ☆
その後もフルノは
『2死から男』
(アフター・ツーアウト)の能力を自在に操り、
3回に2死ランナー無しから3失点、
5回に2死ランナー無しから失点と順調に失点を重ねれば、
負けじとずんどらご投手陣もワカマツ、フクヤン、アキフミ、マタヨシが小刻みに失点し続け、
気がつけば7回で6−6の同点となっていた。
そして8回!
勝負を決めたのは、
新4番・ヒラタの一発
だった!
【能力名】 『9年目の蝉』
(ネイチャー・ブレイン)
【効果】「4番候補」と言われて8年間土の下で暮らし、9年目で地上に飛び出し4番の座に。
全力疾走で1週間を生き抜き、力尽きる
(↑アカンやないか)
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4月10日(木)ナゴヤドーム
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【ヤクルト】吉野、山本哲、八木、石山−中村
【中日】若松、福谷、高橋聡、又吉、田島、岩瀬−谷繁、小田
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試合後、お立ち台に立ったヒラタは、明日から始まる対キャープとの3連戦に向け
「マツダはいつも人が少ないので、皆さん来て下さい!」と、
ナゴドの惨状を棚にあげマツダの集客を心配
する器の大きさを見せた。(もちろんこれは、「お客さんの多いところでやりたい!ナゴヤのお客さんもナゴドに来て下さい!」
という隠れメッセージであり、ナゴヤのファンをdisることなく集客を呼びかけるヒラタの気遣いに、
ナゴドにかけつけた1万5000人(球団発表2万8000人)のファンは涙が止まらなかったという)