Sorepena2014


(11) ナオの覚醒


今から11年前、 ナゴヤドームで行われたファン感謝デーのイベント 「ずんどらご対中学生」 のエキシビジョン・マッチで プロからホームランを打った中学生 が、若き日のナオ・ドノウエである。


ナオはその4年後にずんどらごにドラフト1位で入団し、 球団は1年目の選手としては異例の「個人グッズの作成・販売」 に踏み切り、 将来の4番候補 に期待をかけた。

しかし1年目は1軍出場3試合でノーヒット。 昨年までのプロ6年間で通算打率2割2分、 入団当初はサードだったポジションも、 セカンド、ショート、サードとたらい回しにされ、 「将来の4番」はいつの間にか 守備のパートタイマー と化していた。


ところが! ついに!


眠れる若竜、ナオ・ドノウエが 長〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 い 眠りから、 目覚めたのだッッッ!

6回、2死一塁からのナオの渾身の一振りは、 レフトスタンドに突き刺さる 2ランホームランとなった!


かっこいい直倫
【能力名】 もう中3がピークとは言わせない (ウェイク・アップ)

【効果】眠っていたスラッガーとしての能力が覚醒


スタメンに起用されたこの3試合は打率3割6分、 犠飛、タイムリー、2ランで4打点を稼ぎ、 これはもはや勢いとかまぐれではない、苦節6年、ようやくナオが スラッガーとして覚醒 したのだ!




--- その頃、東京エッグ ---




その頃、エッグでは 読売ブラックカンパニーズ広島キャープ の試合が行われていた。

8回、読売の攻撃、“だいたいジブンはキョジンが嫌いです” ムラタは、 キャ―プ・今村から エッグ天井にぶち当てる特大ホームラン を放っていた!

推定飛距離150メートル。 ムラタは「練習でも打ったことないのに!」と大はしゃぎ、 「あり得ない打球」 に目を白黒させていた。


ムラタ
【能力名】 飛ぶボール (チープ・トリック)

【効果】反発係数がこっそり変更されボールが飛ぶようになり、まぐれホームランが乱発する


とまたでは、今年は開幕から各チーム乱打戦が増え、 「去年よりもボールが飛ぶようになった」 と囁かれている。

実際、飛ぶボールになったのだろう。 でなければ村田の「練習でも打ったことのない」天井弾などあり得ない。 (かつて天井弾を打ったことのあるブライアントやカブレラは、 「練習でも打っていた」のだ!)

練習で出来ないことが本番で出来るわけがない。 自分の力ではなく飛ぶボールの力で打ったホームラン など、何の価値もないのだ!




--- ナゴヤドームに戻る ---




ナゴヤドームで 完全に覚醒したナオ・ドノウエ であるが、8回には 代打・オガサワラにもホームランが飛び出し、 強竜打線大爆発で合計9点を奪い、試合はずんどらごが圧勝した。


それにしても、今年はよく点が入る。 去年と比べてこれだけ得点力、特に長打力が上がったのは、やはり、どう考えても、 オフの猛練習の成果 というしかない。

血のにじむような個々の努力が、打球に飛距離を与えているのだ!


かっこいい小笠原
【能力名】 森野尻暴暴 (レギュラー・アピール)

【効果】代打11打席目で本塁打を放ち、11試合41打席で本塁打ゼロの人に気合いを入れる


4月9日(水)ナゴヤドーム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R
ヤク      
中日      
【ヤクルト】秋吉、押本−相川
【中日】岡田、又吉、高橋聡−谷繁、小田


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