(9) ドアラの弱気
0−1と
読売マザーファッカーズ
(もうチーム名とかどうでもいい感じがひしひし出てる!)がリードした場面で迎えた4回、
無死一塁でバッターはリョースケ・ヒラタ。
CS中継解説のヒコノ(前ずんどらご打撃コーチ)が
「ヒラタは4番らしいバッティングをしようと思っちゃダメですよ」
「ホームランより、軽打を狙った方がいいです」
と言い放った5秒後、、
ヒラタは
渾身のフルスイングでセンターに逆転2ランホームラン
を叩き込んだのである!
【能力名】 『愛する君のために生まれ変わりたい』
(デビュー・レコード)
【効果】言ってることと反対のことが起きる
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☆ ☆ ☆ ☆
そして2−1とリードで迎えた5回ずんどらごの攻撃、
2本のヒットと男・ムラタの「だいたい自分はキョジンが嫌いです!」
と言わんばかりの野選で1死満塁、
絶体絶命のゲッツーのピンチ
を迎えたが、
昨年は7月でリタイア、8月途中で帰国したため
ずんどらごカラーに染まりきってないルナ
が2点タイムリーを放ち、勝負を決めた。
【能力名】 『帰還命令』
(キッズ・リターン)
【効果】塁に出たまま行方不明になった選手を、タイムリーで迎え入れる
(めったにこの命令が出ることはない)
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☆ ☆ ☆ ☆
だが、勝利目前の8回、
とんでもない事
が起きたのである。
8回表の読売の攻撃が終わって、裏のずんどらごの攻撃に移るまでの間のインターバル。
そこで、
勝負放棄とも取られかねない行為
をしたコアラがいたのだ!
【能力名】 『根性なし』
(ノット・チャレンジ)
【効果】目先の成功を求め、難易度を下げたひねり無しの宙返りで満足し、堕落する
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前日、ナゴヤ遠征の来たジャビットとの宙返り対決に敗れたからなのか。
いつもの捻りを入れる宙返りではなく、ただまっすぐトンボを切っただだけ。
たとえるなら、
フィギュアで浅田真央が、ジャンプをせずただ銀盤を回って帰って来た
ようなものだ。
☆ ☆ ☆ ☆
失望がナゴヤドームを包む。
さっきまでの勝利気分は何処かに吹っ飛んでしまった。
ショックを受けた岩瀬は9回に失点し、1点差まで詰め寄られた。
すべてコアラの弱気が生んだマイナス効果だ。
試合に勝って、勝負に負けた。
4月6日(日)ナゴヤドーム
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読売 |
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中日 |
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2 |
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0 |
0 |
x |
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4 |
【読売】大竹、笠原、青木−小林
【中日】カブレラ、又吉、岩瀬−松井雅
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「ひねり入り宙返り」の出来ないコアラなど、もう
マスコットとしての存在価値はない。
もうコアラは中日新聞本社で、新聞に書かれている記事を四百字詰め原稿用紙に一字一句鉛筆で書き写し、
写し終わったら誤字・脱字のチェックを三度繰り返し、
間違いがないことを確認したらその原稿をシュレッダーにかける仕事でもやってればいいのだ。
コアラに出来ることなんて、それくらいしかない。