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50中田亮二(23) RYO-JI NAKATA
大阪府八尾市

亜細亜大学からプロ入り、2年目の左打者。 出身地の大阪府八尾市は人口 27万887人 (2010年9月時点)。 河内木綿の産地であり古くから綿作産業が発達したが、 明治に紡績機器が導入されると大量の失業者が発生、 木綿農家は一斉に「歯ブラシ製造」に転職し八尾は「歯ブラシの生産日本一の町」にまでなった。 弱肉強食の世界で倒れても立ち上がり新しい道を見つけ出す、 八尾市民の生き様はプロ野球選手のそれに似ている。 歯ブラシは白い歯を作る。白い歯は笑顔を作る。 ドラゴンズファンを楽しい笑顔にさせるのが、ブーちゃんだ。 出身有名人は橋下徹大阪府知事(41)、 同郷プロ野球選手には元パイレーツの桑田真澄(43)、元日ハムの岩本勉(39)、 元ドラゴンズの種田仁(39)、元広島の西山秀二(43)となど 粒そろいの色物が並んでいる。




51中村一生(28) ISSEI NAKAMURA
東京都江戸川区

国際武道大学からプロ入り、7年目の右打者。 出身地の東京都江戸川区は人口 67万3933人 (2011年1月時点)。 葛西臨海公園、葛西臨海水族館をはじめ家族向けレジャーが盛りだくさんの江戸川区だが、 地下鉄葛西駅近くの「地下鉄博物館」では千代田線シミュレータで電車運転を体験できる“鉄の聖地” としても知られている。 ホールではまんが映画や地下鉄ドキュメントが上映され、 日本でここにしかない「地下鉄プリクラ」もあり、 家族でも恋人連れでも楽しめる。 地下鉄の聖地で生まれ育った中村一生だけに、 地下鉄の町・ナゴヤとは相性ぴったりだ。 江戸川区出身の有名人は、駅構内での遊びが大好きな植草一秀(50)、 同郷プロ野球選手に日ハム・小谷野栄一(30)、日ハム・大塚豊(23)、千葉ロッテ・藤谷周平(23)がいる。






52小田幸平(33) KO-HEI ODA
兵庫県高砂市

野口茂樹(36)のFA補償選手として読売から移籍、6年目の捕手。 出身地の兵庫県高砂市は人口 9万3793人 (2011年1月時点)。 瀬戸内播磨灘に面した町で、 剣豪・宮本武蔵は吉川英二の小説では岡山出身という設定だが、 武蔵の自著『五輪書』には「播磨出身」という記述がある。 岡山が「宮本武蔵の出生地」として観光キャンペーンを大々的にやっているのに対し、 高砂はひっそりと「宮本武蔵の石碑」「宮本武蔵ミニ博物館」で武蔵をアピール、 目立たず、出しゃばらず、それでも主張すべきところは主張するのが播磨男の心意気だ。 なお、快傑ハリマオは 「播磨男」から来ているのはあまりに有名な話だ(民明書房『宮本武蔵=ハリマオ説』より)。 出身有名人は宮本武蔵(1584-1645)、 同郷のプロ野球選手に読売・鶴岡一成(33)、阪神・藤原通(31)、横浜・真田裕貴(27)、千葉ロッテ・山本徹矢(20)がいる。




53柳田殖生(28) SHIGEO YANAGIDA
兵庫県西脇市

社会人のNOMOベースボールクラブからプロ入りし、6年目の右打者。 出身地の兵庫県西脇市は人口 4万2730人 (2011年1月時点)。 東経135度、北緯35度の日本列島の中心部に位置することから、 「日本のへそ」を自称し、「日本へそ公園」なる安直なネーミングの公園がある。 かつては播州織など繊維産業が盛んだったが、 現在はLSIの製造関連企業が多い。名物は播州ラーメンで、 タマネギやリンゴ・氷砂糖で味付けした甘い醤油ラーメンだ。 これは繊維産業全盛時のころ、工場で働く女性作業者の好みに合わせ甘く味付けしたものといわれている。 甘いものが大好きな西脇の地で育った柳田だけに、甘い球は逃さないぞ。 出身有名人はトータス松本(44)・長谷川穂積(30)・横尾忠則(74)、 同郷プロ野球選手にオリックス・梶本達哉(24)、千葉ロッテ・坪井俊樹(24)がいる。






54森越祐人(22) YU-TO MORIKOSHI
愛知県稲沢市

名城大学からプロ入り、1年目の右打者。 出身の愛知県稲沢市は人口 13万7120人 (2011年1月時点)。 植木・苗木の産地として全国的に知られる。 また旧祖父江町区域は全国一の銀杏の産地であり、朝倉健太の嫁さんは祖父江彩である。 歴史的には大化の改新(645年)後に尾張国の国府が置かれた地であり、 尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)は尾張国の総社(=国主が公式に参拝する神社)となっている。 市のマスコットキャラクターに『いなッピー』というハチマキにふんどしを締めた怪しいイチョウの妖怪がいるが、 このふんどしは「国府宮はだか祭り」の象徴であり、 稲沢では毎年2月に大の男がふんどし一丁になってワッショイワッショイやる慣習がある。 ルーキー森越もプロの世界に足を踏み入れ、さぞやふんどしが引き締まる思いだろう。 出身有名人は元国鉄の金田正一(77)、元西武の高木浩之(38)、現中日の伊藤準規(20)。




55福田永将(22) NOBUMASA FUKUDA
神奈川県横浜市青葉区

横浜高校からプロ入り、5年目の右打者。 出身地の神奈川県横浜市青葉区は人口 30万3955人 (2010年8月時点)。 おとな600円、こども200円の入国料を収めれば「こどもの国」に足を踏み入れることが許されるが、 この国では「こどもの国けんぽう」が制定されていて、大人でも必ず守らねばならない。 第一条は「一、こどもの国です。自分で自分の行いに責任をもつ、きまり正しい国にします」 と、大人でも守れないような厳しい規律が定められている。 この国で育った福田は、 こどもの国の憲法の精神である 「責任を持つ」「手を取り合う」「工夫と努力で楽しく」「皆で皆を鍛え、活気ある」 「進んで学び、知性あふれる」 を身につけ、立派な人間に成長した。そしてドラゴンズという国をより豊かにするだろう。 出身有名人にTOKIOの長瀬智也(32)、福岡ソフトバンクの福田秀平(22)がいる。






56松井佑介(23) YU-SUKE MATSUI
大阪府大阪市平野区

東京農業大学からプロ入り、2年目の右打者。 出身地の大阪府大阪市平野区は人口 19万9787人 (2011年2月)で、 大阪市内でもっとも多くの人が住んでいる。 区内にある全興寺(せんこうじ)の本尊・薬師如来は聖徳太子の作とされているが、 そんな由緒正しい寺なのにマニアの間では「B級観光スポット」として有名だ。 境内にある「駄菓子屋さん博物館」には駄菓子オブジェやレトログッズなどマニアックな品が満載、 ネパールの寺院から贈られたマニ車という「回すだけでお経を1回唱えたのと同じ効果」 という手抜きお経グッズが展示されている。 さらに「地獄堂」では「極楽度・地獄度チェック」に答えてエンマ様に罪をさばいてもらうというイベントがある。 松井佑介はドラゴンズファンを極楽に連れて行き、他球団を地獄に堕とすだろう。 出身有名人に笑福亭鶴瓶(59)、はるな愛(38)、 中日OB・矢野輝弘(42)がいる。





57吉田利一(23) TOSHIKAZU YOSHIDA
奈良県大和郡山市

奈良産業大学からプロ入り、2年目の捕手。左打者。 出身地の奈良県大和郡山市は人口 8万8447人 (2011年2月時点)。 大和郡山城は織田信長・豊臣秀吉が戦略拠点として使用した城で、 ナゴヤとのつながりも深い。 『古事記』を編纂した稗田阿礼(ひえだの・あれ)の出身地とされており、 「一度目や耳にしたことは決して忘れない」という稗田阿礼伝説にちなみ、 「記憶力大会」が毎年開催される。 そんな町で育った吉田利一だから、記憶力は抜群、 全ての相手打者のクセ・弱点を記憶するDNAを持っている。 また、大和郡山は「金魚の町」としても有名で、 「全国金魚すくい大会」が毎年開催されている。 大和郡山市民は金魚すくいが得意だが、 吉田利一は金のシャチホコの町を救うだろう。 出身有名人に映画監督の井筒和幸(58)、 同郷プロ野球選手に読売・亀井義行(28)がいる。






58田中大輔(26) DAISUKE TANAKA
広島県三次市

東洋大からプロ入り、5年目の捕手。 出身地の広島県三次(みよし)市は人口 5万6264人 (2011年1月時点)。 十日市親水公園には全国で唯一の「白い鵜」による鵜飼いがあり、 こんなところで岐阜長良川との意外なつながり= 「三次市民のドラゴンズに対する強いリスペクト」がうかがえる。 江の川カヌー公園ではカヌーにチャレンジ、 広島三次ワイナリーで軽く酔っ払い、 君田温泉で湯船につかるなど、自然の豊かさ素晴らしさをたっぷり楽しめる。 名物には三次ワイン、鮎寿司、ワニ(=鮫)バーガーがあり、 ワニといえば日本神話で因幡のウサギをこらしめた英雄、 ワニの町・三次で育った田中も、ウサギ球団をこらしめるぞ。 出身有名人にアニメ監督の西尾大介(51)、 同郷プロ野球選手は日ハム・二岡智宏(34)、読売・大田泰示(20)、阪神・福原忍(34)、 広島・永川勝浩(30)、広島・梵英心(30)と、プロ野球選手の産地としても有名だ。




59矢地健人(23) KENTO YACHI
富山県新湊市(現:射水市)

高岡法科大学から育成枠で入団、1年目で支配下登録され、今年2年目の右腕。 出身地の富山県新湊市(現:射水市)は人口 3万6764人 (2005年9月時点)。 海王丸パークには「海の貴婦人」海王丸が展示、 入り江には15の橋が架けられ、情緒あふれる港町の風景が楽しめる。 特産品はベニズワイガニ、ホタルイカ、甘塩するめと海の幸の宝庫だが、 「へちまの里」で穫れたヘチマをふんだんに使ったヘチマグッズにも注目だ。 へちまは食用だけでなく、たわし・化粧水・飲み薬・塗り薬とさまざまな用途があり、 この町で育った矢地もまた ワンポイント・ロングリリーフ・セットアップと、 何にでも使えるヘチマのような大活躍が期待される。 射水市のマスコット「ムズムズくん」は体全体がドラゴンズブルーで、 竜を応援する熱い思いが伝わってくる。 地元出身の有名人は落語家の立川志の輔(56)、 『美味しんぼ』の花咲アキラ(54)がいる。


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