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11岡田俊哉(19)
TOSHIYA OKADA 和歌山県日高郡美浜町 智辯学園和歌山高からプロ入り、2年目の左腕。 川上憲伸(35)の背番号11を受け継いだ男。 故郷の和歌山県日高郡美浜町は人口 8065人 (2011年11月時点)の小さな町で、小学校2つ、中学校1つ、高校・大学はない。 鉄道も国道も通っていない自然豊かな町で、岡田少年は真っ直ぐ伸び伸びと育った。 町には「町民憲章」があり、 「1.汗と希望、たゆまぬ努力、私たちは日々の仕事にはげみます」 など五つの条文からなり、美浜町民のまっすぐな人柄が見てとれる。 汗・希望・たゆまぬ努力、岡田俊哉を構成する三つの要素は美浜町が育てたのだ。 岬パークの「アメリカ村カナダ資料館」には なぜかハンク・アーロンと王貞治のユニフォームが展示されているが、 その横に岡田少年のユニフォームが並ぶ日も、そう遠い話ではないだろう。 また、この美浜町は萌え系ゲーム『AIR』のテレビアニメ版の舞台となっているそうで、 平田(23)あたりが喜びそうだ。 |
12清水昭信(27)
AKINOBU SHIMIZU 三重県松阪市 名城大からプロ入り、5年目の右腕。 森コーチには「ゲンさん」、 山本昌には「ファルコン」と呼ばれ可愛がられている清水の故郷は三重県松阪市、人口 16万8824人 (2010年8月時点)、松坂牛がモーモーとうなりをあげる牛の町だ。 落合監督御一家が御出演されたテレビ東京『いい旅夢気分』(2005年12月14日放送)によれば、 上牛鍋定食5250円、特上牛丼2100円と、いったいどうなってんだよ松阪市民のエンゲル係数といった土地柄だが、 そんな松阪牛を育てた松阪の自然は清水昭信をも育てた。 松坂牛にハズレなし、清水昭信にもハズレなし。 試合では最高級の味わいのピッチングでお客さんを満足させてくれるだろう。 出身有名人に『紅い牙・ブルーソネット』の漫画家・柴田昌弘(61)、 同郷の元プロ野球選手に古木克明(30)がいる。 |
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13岩瀬仁紀(36)
HITOKI IWASE 愛知県西尾市 NTT東海からプロ入り、13年目の左腕。 イエス=キリストはベツレヘムで生まれたが岩瀬仁紀は愛知県西尾市で生まれた。人口は 10万7623人 (2011年1月時点)で、抹茶の産地として知られ、 京都・宇治、静岡をしのぎ抹茶生産量では世界ナンバーワンの「抹茶王国」である。 そんな茶どころだけに、市内の小中学校では「全校茶摘み」「全校茶会」などお茶のイベントが多数行われ、 市のメインストリート1.5kmの上に赤い絨毯を敷き詰めて行われる 「西尾大茶会」はギネスブックにも認定された。 食事の〆に抹茶、試合の〆に岩瀬。 抹茶のように後味さっぱりの投球でお客さんを幸せな気分で家路につかせるのが、 抹茶の町で生まれた岩瀬だからこそ出来る最高のもてなしだ。 出身有名人に声優の小山茉美(55)がいる。 |
14朝倉健太(29)
KENTA ASAKURA 岐阜県岐阜市 東邦高校からプロ入り、12年目の右腕。 永遠のエース候補こと俺たちの朝倉は岐阜県岐阜市出身、人口は 41万94人 (2010年9月時点)だ。 岐阜駅から徒歩3分の場所には西日本最大級の特殊浴場街・金津園があり、 多くの中日選手がここで汗と涙とそれ以外の液体を流している。 金津園のとある高級店には何故か立浪和義氏(41)のバット(木の方)が飾ってあるという噂があるが、 真偽のほどは定かではない。 岐阜市の出身有名人に必殺あそび人・中条きよし(64)がいるように、 朝倉の夜遊びは「芸の肥やし」ならぬ「ピッチングの肥やし」となっている。 同郷の有名なプロ野球選手に和田一浩(38)・岩田慎司(24)、 有名でないプロ野球選手に広島・青木高広(29)がいる。 |
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16小川龍也(18)
RYU-YA OGAWA 千葉県千葉市花見川区 千葉英和高校からプロ入り、2年目の左腕。 名前に「龍」の字が見えるように、 生まれたときからドラゴンズの選手となることが決まっていた。 出身地は千葉県千葉市花見川区で、人口は 18万996人 (2010年9月時点)。 区域を縦断するように流れる花見川は春には桜が満開、 川べりで釣りやサイクリングを楽しむのどかな風景が広がる。 一方で区内では盗難自転車の被害が急増しており、 サイクリングロードを快適に走る自転車が本当に本人のものかどうかは登録シールを見るまで分からない。 ロードの途中にはクラシックな格好いい風車があるが、 この風車のように小川龍也はドラゴンズに爽やかな新風を吹き込むだろう。 出身有名人に嵐の相葉雅紀(28)、 同郷プロ野球選手に埼玉西武・片岡易之(28)がいる。 |
17川井雄太(30)
YU-DAI KAWAI 長野県北佐久郡望月町(現:佐久市) 日本通運からプロ入り、7年目の左腕。 画数占いで「川井進」から「川井雄太」に変更したが、 あちこちで雄「大」に間違えられている。 出身は人口 1万287人(2005年3月時点) の長野県北佐久郡望月町(現:佐久市)。 地元の著名人には「現代書道の父」と言われる比田井天来(ひだい・てんらい、1872-1939)がいるが、 川井が字画にこだわるのもこの偉大な書道家の血がそうさせるに違いない。 毎年8月15日、大伴神社の例祭として行われる「榊祭り」では、 望月町の若い衆が松明(たいまつ)を手に「よい!よい!」の掛け声とともに山から駆け下り、 望月橋の上から松明を一斉に鹿曲(かくま)川へと投げ込むというド派手なイベントがある。 川井のピッチングも鹿曲川のように、 どれだけ炎上しても最後には確実に火を消してくれるだろう。 |
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18伊藤準規(20)
JUNKI ITOH 愛知県稲沢市 県立岐阜城北高からプロ入り、2年目の右腕。 JKこと伊藤準規は人口 13万6428人(2011年2月時点) の愛知県稲沢市で生まれた。 日本の植木・苗木の四大生産地の一つとして知られている稲沢だが、 「なんじゃもんじゃの木」をイメージした名物「なんじゃ餅・もんじゃ餅」 には稲沢市民の比類ないネーミング・センスを感じる。 稲沢名物「裸祭り」では、 冬の寒い中に男どもが裸でワッショイワッショイやっているが、 ダジャレにしても祭りにしても稲沢市民は「お寒いのがお好き」ということだ。 今年の日本シリーズは11月12日と遅い。 西武ドーム・千葉マリン・宮城球場で戦うことになれば試合は寒さとの戦いになる。 そのとき素晴らしい快投を見せるのが、寒さに強い稲沢男・伊藤準規であることは想像に難くない。 出身有名人にプロレスのリングアナウンサー・田中ケロ(51)、 プロ野球OBに元ロッテの金田正一(77)、元埼玉西武の高木浩之(38)がいる。 |
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19吉見一起(26)
KAZUKI YOSHIMI 京都府福知山市 社会人・トヨタ自動車よりプロ入り、6年目の右腕。 出身地の京都府福知山市は人口 7万9689人 (2011年2月時点)。 1579年に明智光秀が築城した福智山城の城下町として発展したことから、 この地では光秀人気が非常に高く、 町のマスコットキャラクター「光秀くんとひろこさん」は市民のアイドルとなっている。 光秀といえば織田信長の家臣、元は岐阜の生まれなので、 吉見もまた生まれたときからドラゴンズに入る運命だったのだ (ときどき吉見が背信投球をするのは、明智光秀の血がそうさせているのだ) (しかし光秀の謀反は信長も悪いので、吉見を責めてはいけない) (光秀は使い方さえ誤らなければ優秀な家臣だ)。 出身有名人にブッチャーブラザーズのぶっちゃあ師匠(57)、千原兄弟のジュニア(37)・せいじ(41)がいる。 |