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栃木を語る上で欠かせないのが 「たぬき・むじな事件」 だ。 それは大正15年、栃木の山奥で起こった。 とある猟師がむじなを洞窟に閉じ込め、 その日は仕留めずにその場を去った。 その3日後、猟師は閉じ込めておいたむじなを捕獲したが、 この間に狩猟法が改正されて 「たぬきの捕獲が禁止」 されたのである。 猟師は狩猟法違反で逮捕された。 むじなは学術的にはたぬきと同一で、たぬき捕獲禁止=むじな捕獲禁止だからだ。 猟師はこれについて二つの点で反論、 「洞窟に追い込んだ時点でむじな捕獲は完了しており、 狩猟法改正以前である」という点と、 「むじなとたぬきが同じだなんて知らなかった」 と、無罪を主張した。 裁判では、猟師の主張が二つとも認められ、無罪判決がくだされた。 「知らなかった」=「無罪」 という解釈が、 法の下に認められたのである。 これは現在でも「たぬき・むじな事件の判例」として裁判に使われる。 よく 「知らなかったで済んだら警察はいらない」 などというが、法的には 知らなかったで済む のである。 ☆ ☆ ☆ ☆
ところで、栃木県といえばあの怪物・作新学院の 江川卓 がいたところだ。 1978年、 江川は読売ジャイアンツとドラフト会議前日に入団契約を結び、これが「不当な契約」として、世間から、マスコミから大ブーイングを浴びた。 しかし、大丈夫と言って江川を騙したのは読売フロントであるし、 阪神とのトレードを提案したのは当時のプロ野球コミッショナーである。 江川は契約が不当であることも、小林繁がトレードに出されることも、 「知らなかった」 のだ。 しかし、世間は「知らなかった」江川に有罪判決を下し、 江川は開幕2ヶ月間の公式戦出場自粛と、 未来永劫「卑怯者」のレッテルを貼られる罰を受けた。 「知らなかった」=「無罪」は司法が認めているのに、なぜ? それは、江川は高校は栃木だが、実は 出身は福島県いわき市 だったからだ。 ああ!栃木出身だったなら「知らなかった」で済んだのに! |
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▽ご当地グルメ
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