仙台の人間は東北弁を喋らない。 「東北7大ミステリー」のひとつである。 たとえば青森には津軽弁と南部弁と下北弁があり、 同じ青森県民でも言葉が全く通じないこともある。 山形には庄内弁と置賜弁があり、これも言葉が通じない。 同じ県内でさえ言葉が違う東北6県の中で、仙台人は標準語を喋るのである(!)。 しかし、昔から仙台に仙台弁がなかったわけはなく、 近代の都市の発展により仙台人は 「東北弁を喋らなくなった」 のだ。 ダーウィンの進化論で、キリンが高い木の枝から実を取るために首を長くしたように、 仙台人は東京と商売をするために「環境に対応した」のだ。 一般的に東北人は「なまらないようにする」など、意識しても出来ないものだ。 カラスがウミネコのように鳴けないように。犬が「ニャー」と鳴けないように。 しかし、 仙台の人間は出来るのである。 犬として生まれても「ニャー」と鳴いて猫と話が出来るのである。 それくらい仙台人は環境適応能力が東北人の中でズバ抜けて高いのだ。 なので、仙台出身の小山桂司の環境適応能力もきわめて高く、 開放的な北海道から閉鎖的といわれる名古屋に移っても何ら動じず、 あっという間にチームに溶け込み、谷繁に続く第二捕手の座にのぼりつめてしまった。 だいたい中日に移籍してきた選手は 山本屋の味噌煮込みうどんの麺の固さになれるまで3年はかかる と言われているのに、さすが仙台人である。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
▽ご当地グルメ
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