禁じ手

将棋には「禁じ手」と言って、打ってはいけない手=反則があります。 禁じ手を打った場合、その時点で反則負けになります。


1.二歩の禁

縦の列に、自軍の「歩」を二枚以上置くことは禁止です。



2.行き場のない駒は打てない

左図で、桂馬は「ふたつ進んで右か左」にしかいけないので、 盤の外にはみ出して行き場がありません。 行き場のない駒は打つことが出来ません。





3.打ち歩詰めの禁

将棋では相手から奪った「手持ちの駒」を自分の駒として使うことが出来ますが、 「敵玉を詰めるときの最後の一手」に手持ちの「歩」を打ってはいけません。

左の図で、相手の玉は「2二歩」を打てば詰みですが、 これは「打ち歩詰め」になるので反則です。


※打ち歩(手持ちの駒から出す)でなく、突き歩(盤上の駒を進める)はOKです。

4.千日手

全く同じ手順の攻防パタンが4回連続したとき、 「これじゃ千日経っても終わらないよ〜」 となって、「千日手」といって反則になります。

ルール上の扱いは「最初からやり直し」「仕掛けた方の負け」 などいろいろ。通常は4回繰り返される前に、仕掛けた方が手を変えなければいけません。



【千日手の例】(左図)

(1)後手番が△3二飛と先手玉に王手をかけます。

(2)先手玉は▲2三玉と逃げます。 このときに4四角の道が開き、逆王手となります。

(3)先手玉は△2二飛と角道を塞ぎます。 このとき、この飛車と4一角によるダブル王手が先手玉にかかります。

(4)先手玉は▲3三玉と逃げるしかありません。

→(1)に戻ります。