用語解説

将棋には難しい専門用語 がたくさん出て来ます。

しかし、世界で一番難解といわれる日本語を使いこなせる僕たちですから、 将棋用語くらいもらったチョロイ、ちょろちょろチョロ助ですよ!

指す!
指す(さす)

将棋をすることです。「将棋をする」「将棋を指す」「将棋を打つ」はすべて同じ意味です。

対局
対局(たいきょく)

2人で向かい合って将棋を指すことです。


飛車を打つ(パシィ!)
打つ(うつ)

駒を盤上に置くことです。
「飛車を打つ」などと言います。 (「飛車を指す」も同じ意味です)

取る
取る(とる)

将棋では相手の駒を取ることが出来ます。
自軍の駒を進めるとき、自分が行きたい場所に、敵の駒があったら邪魔ですよね。 そういう邪魔な敵の駒は取ってしまいましょう。

自分の駒と相手の駒が重なったら、相手の駒を取り、自分のものにすることが出来ます。 取った駒は将棋盤の右横に置いて、 相手から見えるようにしましょう。 取った駒は自分の「持ち駒」となって、 自分の手番のときに好きな場所に打つことが出来ます。

手駒
手駒(てごま)
持ち駒(もちごま)

敵から奪い取った駒のことです。

将棋では、敵の駒は取れば味方になります。 少年ジャンプ方式です。

詰める
詰める(つめる)

もはやどう逃げても、命乞いしても、玉が完全に取られる状態になること。

将棋では相手の玉を取れば勝ちですが、 実際はそこまで行かず、 玉取りの一歩手前、「詰み」の状態になったときに、 詰まされた方が「負けました」と敗北宣言して終了します。

詰め将棋
詰め将棋(つめしょうぎ)

玉を詰める手順を推理するゲームです。

・連続して王手をかけ続けなければならない
・持ち駒は使い切らなくてはいけない

というルールがあります。
先手(攻め側)の手順だけではなく、 後手(受け側)の手も予想しなくてはいけないので、 たいへん頭を使うゲームです。

王手!
王手(おうて)

「何もしなければ次の一手で王を取りますよ」という手のことです。

王手をかけられた方は、それを無視することは出来ず、 必ず防御しなくてはいけません。 (王を取られたらゲーム終了ですからね)

将棋盤
▲2二金(せんて・にー・にー・きん)

将棋盤は9×9マスで、オセロのように四角い枠の中に駒を打ちます。
棋譜(=手順の記録)を書くときは、 9×9の右上隅を「1一」とし、 右から左に1〜9、上から下に一〜九と番号を振ります。

先手は▲、後手は△であらわし、 「▲2二金」と書いた場合は「せんて・にーにー・きん」と読み、 「先手番が、2二の場所に金を打ちましたよ」、という意味になります。

ちなみに▲は駒の形です。駒の形をした五角形のフォントがあればそっちを使います。 年俸アップとかダウンのあれとは関係ないです。

同玉
△同玉(ごて・どう・ぎょく)

「▲2二金」のあとに「△同玉」と書いたら、 「同じ場所(2二)に、後手の玉が動きました(そこにあった金は取られました)」 という意味になります。 (何を取った・取られたかは棋譜には書きません)

ちなみにテレビ解説で棋譜を読み上げるとき、たとえば
▲2二歩→△同銀→▲同銀
という手順になったとき、解説の人が 「せんて、にーにーふ」「ごて、どうぎん」「せんて、おなじくぎん」 と、同じ「同銀」でも「どうぎん」「おなじくぎん」と読み方を変える場合があります。 騙されないようにしましょう。

投了
投了(とうりょう)

野球では審判が「ゲーム・セット!」を宣告、 サッカーでは審判が終了の笛を吹き、 ラグビーではノーサイドのブザーを鳴らしますが、 将棋で「試合終了の宣言」は、 負けた方のプレーヤーが「負けました」と言って終わります。
これを「投了する」と言います。