▼ドニキ、ぶち込む! この日、甲子園にまた新たなヒーローが誕生した。 堂上兄。通称「ドニキ」。 ドニキは阪神先発・何だか長生きしそうな名前の投手の、 鋭く高めに浮いたスライダーをフルスイング! さすがドニキ兄貴! |
▼9回、追いつかれ竜 そんなドニキの活躍もあり5−4で中日リード。しかし、長いペナントを戦う上で最 |
大のライバルとなる阪神に、
こんなにあっさり勝っていのだろう? 「そうだ、藤川を出させよう」 |
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同点になったことで真弓は慌てふためきブルペンに電話、 鼻ちょうちん出しながらグウスカ寝ていた藤川を叩き起こし、 大急ぎで肩を作らせたのである。 寝起き藤川はヨレヨレになりながら何とか1イニングを投げ終えると、 疲労困憊からか、まだ同点なのに次の回はマウンドに上がらなかった。 よし。時限爆弾セット完了。 |
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▼野手がいない! 阪神は延長で野手全員を使い切り、 代打がいなくなって最後は久保田が打席に立つほどだったが、試合は結局引き分け。 このときの「延長で野手いなくなっちゃった戦法」は後に阪神のお家芸となる。 |
▼読売にダメージを与える引き分け 優勝争いは今年も中日・阪神・読売の三つ巴となるだろう。 シーズン終盤の接戦でものを言うのは何か。 「引き分け数」である。 |
この引き分けは、阪神・中日から見れば「引き分けに等しい」引き分けだが、
読売からみれば、ライバルがどちらも負けずに分母を減らしたという、
「読売の負けに等しい」引き分けなのだ。 最後にハナ差で競り勝つ切り札になる、 狙い通りの引き分けだった。 |