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5/02(日) ○広島4x−3中日●
(広島市民球場)

▼山内に竜の洗礼
5回3安打1失点。 好投・山内にプロの洗礼ならぬ竜の洗礼が浴びせられる。 「好投する先発投手に一切の援護を与えない」 という、ドラゴンズの先発投手陣なら誰もが経験する通過儀礼だ。
山内
「知ってます…子供の頃から中日ファンですから…」

▼山内、プロの試練
我慢の投球を続けていた山内だが、6回に痛恨の被弾で2失点目。 しかしまだ1点差、ここをひと踏ん張りして味方の援護を待つんだ!

…なんて思い通りに行くほどプロの世界は甘くない。

動揺している山内にすかさず 荒木がショートゴロエラー で足を引っ張る。もはや誰も信じられない山内は、 さらに3点目を失い、この回でマウンドを降りたのだった。

援護がないばかりか守備でまで足を引っ張る、 あ、いや、もとい、若手に厳しい試練を与えることで精神的な部分を鍛える。 これが竜のスパルタ教育だ。
山内
「知ってます…ファン歴、長いですから…」
小笠原
「俺なんか未だに教育を受けてるぞ」

▼463の謎
山内への“鬼の試練”の中でも特にベテランならではの技術を見せたのが、 井端・荒木・森野の歴代選手会長トリオだ。


まずは1回表1死一塁から、森野が「4→6→3」のセカンドゴロ・ゲッツー!
森野
「えへへ、やっちゃった」

続いて3回表1死一二塁から、今度は井端が「4→6→3」のセカンドゴロ・ゲッツー!
井端
「大きくなれよ!」

5月02日(日) 広島市民球場
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中日 0 0 0 1 0 0 0 2 0 3
広島 1 0 0 0 0 2 0 0 1x 4x
【広島】今井→横山→篠田→○高橋
【中日】山内→小林正→●浅尾
【本塁打】和田9号(今井)、森野6号(高橋)、栗原3号(山内)
プロ野球の中でもトップレベルの技術を持つ選手は、 こういう事が出来るのだ。

▼森野、フォロー弾
こうして山内の勝利投手の可能性をひとつひとつ潰して 若手を千尋の谷に突き落とす竜のベテラン陣だが、 後のフォローも忘れてはいない。 このままでは山内が負け投手となってしまう8回、 森野が同点2ランを放ち、一瞬にして山内の負けを消したのだった。
山内
「遅いよ!」
とどめはまだここで逆転すれば山内に勝ち投手の目が残っている7回表1死一三塁、 荒木が「4→6→3」のセカンドゴロ・ゲッツー!
荒木
「ごめんネ☆ごめんネ〜」

なんと、歴代3人の選手会長が揃って「4→6→3」のセカンドゴロ・ゲッツー という超離れ業をやってのけたのである!
こんな偶然があるだろうか?
あるわけがない!

もちろん狙ってやったのだ!


はじめてのドラゴンズ Platinum