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4/23(金) ○阪神7−1中日●
(甲子園)

▼小山、和製セサルだ
先発マスクはしげるだったが、自分の役割(後述記事参照)を果たすと 俺たちの小山に交代、 その小山が8回からファーストの守備についた!
小山
日ハム時代は「ショート以外は全て守ったことがある」という小山。 ということは、内外野どこでも守れるセサル級の働きが期待出来るということだ。
このところ俺たちのセサルは超能力の濫用でやや疲
れが見えることもあり、 今後は小山が「アライバに代わるスーパーサブ」となることもありそうだ。

▼チェン行かせない
「しげる、頼むぞ!」
全国中日ファンのそんな声が聞こえて来そうだ。 この日、先発は俺たちのチェンだったが、 いつもの小山ではなくしげるがマスクをかぶった。 何故自分がマスクなのか、しげるはその意味を理解している。
しげる
本来ならキャッチャーの仕事は投手に気分よくその日のベストの投球をさせること。 チームを勝利に導く手助けをすること。 しかし、マスクの下でしげるはある決意を固めていた。
「…チェンをメジャーに行かせてはいけない!」

▼しげる、鬼になる!

その試合の勝利より大事なことがある。 目先の1勝よりもこれからの何十勝、何百勝。そして大切な仲間たち。
四回2死からしげるは動いた。 ランナーを2人出してバッターは城島。 しげるはになった。


鬼のしげる
鬼は、城島の得意コースを知っていた。 うなづくチェン。チェンは、しげるのミットだけを目がけて投球した。
城島

▼さよならスカウト
痛烈に抜けていく打球を見ながらチェンは思った。に違いない。
4月23日(金) 甲子園
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中日 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
阪神 0 0 0 2 5 0 0 0 x 7
【阪神】○フォッサム→西村→スタンリッジ→川崎→小林正
【中日】●チェン→清水昭→長峰→小林正
【本塁打】
確定した俺たちの荒木は、自らにハンデを課し、 「開幕から1ヶ月は盗塁はしないでおこう」 と決めていた。に違いない。

目の前にあるものをただ取るのは拾い物である。 盗塁は「盗む」ものであって落ちてるものを拾うことではない。 荒木は自分自身のプライドのために、盗塁開始をいつもより1ヶ月遅らせたのだ。
荒木
そしてこの日、ようやく荒木の今シーズンが始まった。
「メジャーの控え選手でこのレベル… 今の僕の力では通じない… もう10年は日本のドラゴンズで修行を積まないといけまチェン…!」
チェン
そしてスタンドで見ていたメジャーのスカウトは、 「聞いていた話と違う」と言って試合途中で席を立つのであった。

▼荒木、盗塁王へ向けて始動
赤星の電撃引退により、 オフの間に今季の盗塁王が


はじめてのドラゴンズ Platinum