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評論家ごっこ 僕は「中国評論家」である。 日本人の間では近年になってなぜか評判の悪くなっている中国。 でも僕は、土用の丑の日には中国産のうなぎを食べるほど、 中国が好きなのだ。
(2010.1.22)

 最近、中国での検索エンジン絡みのニュースをよく目にする。


 中国は(いちおう)共産主義国家ということもあり、情報統制が厳しく行われている。

 具体的には、中国政府にとっての黒歴史・都合の悪い歴史である 「天安門事件」や「ダライ・ラマ」に関しては、 中国国内からインターネットで検索しても、 ヒッ
トしないようになっている。なっていた。

 つまり、天安門というキーワードは中国国内の検索エンジンではヒットしない仕様になっているから、 中国の悪口を書くときは「天安門」の文字列を入れておけば 言いたい放題 というわけだ。(違う)

 こういった中国国民の「知る権利」を規制する中国政府の方針に米Googleが反発、 中国からでも自由に禁
止キーワードを検索できるようにしたことで、 Googleと中国で今、火種をくすぶらせているというのが最近のホット・ニュースだ。 (ちなみに全世界で60%以上のシェアを誇るGoogleだが、 中国でのシェアは20%にも満たない)

 インターネットで世界中の情報がやり取りされるこの時代に、 中国ではいまだに国内情報操作され知りたいことも調べられないとは、 万里の長城は高くて遠い。
 さて、そんな中国人の不自由など 我々自由な日本人には関係ないこと なので放っておいて、 インターネットでいろんな情報を得たいと思ったとき、 「ウィキペディア」というネット百科辞典が何とも便利だ。

 そこにはネットの住人からありとあらゆる情報が寄せられ、書き込まれる。 間違った情報を書けば何処からか突っ込みが入るし、古い情報は最新のものに常に更新され、 信頼性、スピード、ともに優れた 世界一の辞書メディア であると言っても過言ではない、がちょっと言い過ぎだ。


 そんな情報の宝庫・ウィキペディアには、プロ野球選手の情報もこと細かく載っている。

 選手の通算成績、人物、プライベート等々、 ドラゴンズの選手情報もほぼ網羅され、以前はファンサイトを開設するときには「選手名鑑」 のコンテンツは付き物だったが、最近は必要なくなった。ウィキペディアで事足りるからだ。

 ところが、である。

 ウィキペディアで「立浪和義」を調べたとき、 ファンがもっとも興味ある部分、 即ち 女性スキャンダル について、何ひとつ記載されて
いないのである!

 立浪和義といえばデビュー1年目から 「夜の3冠王」「ミスター金津園」 「立浪2世は日本各地にいる。 特に地方遠征で行ったことのある地には 立浪そっくりの野球少年(親はシングルマザー) が山ほどいる」といわれ、 「太陽が東から昇らない日はあっても、立浪の下半身の休む日はない」 とまで言われたスキャンダルの帝王だ。
 ウィキペディアが週刊誌ネタを一切掲載しない、 という崇高な精神で運営されてるというなら得心は行くが、 佐々木主浩、二岡智宏など、 立浪よりはるかに小物の下半身に節操のない人たち のスキャンダルは、きちんと載せているのである。

 「年俸の半分でどや?」事件、茶色の小瓶事件、深夜のスピード違反事件、 漬物屋「たっちゃん」はどっちの名前なのか疑惑など、 これだけプライベートで話題を提供しながら、 ウィキペディアには立浪の過去のスキャンダルに関する記述が一切無いのである。

 立浪和義がどんなにすごい人物であるか、これで分かってもらえただろう。

 つまり、立浪は、中国国家並みの力を持っているのだ。




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