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評論家ごっこ  僕は「世襲評論家」である。 政治家の世襲が言われているが、まず世襲の何処がいけないのか。 「無能な人間が血筋というだけで議員になることがあるからいけない」というのであれば、 それは世襲の問題ではなく、無能な人間に投票した有権者側の問題である。 「父親と同じ職業になってはいけない」のであれば、 競走馬は全滅だ。
(2010.1.23)

 一家揃って同じ職業、とは古き良き時代の跡目継続の伝統である。

 親の仕事を子供が継ぎ、子供の仕事を孫が継ぐ。
 昔は商人なら商人、武士なら武士、百姓なら百姓の家を継いだものだ。


 しかし、なかなかそうはいかないのがプロ野球選手という職業だ。 プロ野球選手になるためにはどこかの球団に指名されなければいけないから、 なりたいと思ってもなかなかなれるものではない。

 その「親父二代野球選手」を成し遂げたのが、 我らが中日ドラゴンズの堂上剛裕(どのうえ・たけひろ)・直倫(なおみち)の兄弟だ。

 父の照(てらし)は1970〜80年代にドラゴンズで活躍した投手。 ウィキペディアによれば中日だけど巨チンで知られ、 二人の息子は凄いバットの方を受け継いだわけだ。
 親子プロ野球選手といえば他に長島茂雄・一茂の親子、 野村克也・カツノリの親子が有名である。
 堂上はこの球界を代表するビッグ・ネーム、 長島&野村に既に並んだ と言っていい。
 さて、そうなると当然この兄弟に次に期待されるのは 「親子三代プロ野球選手」という事になる。

 立ちはだかるライバルはまずは長島一茂。
 しかし一茂には二人の子供がいるものの、いずれも女の子。 現在のプロ野球規則では女子はプロ野球選手にはなれず、 長島家による親子三代プロ野球選手はややハードルが高いだろう。



 強敵はカツノリ(野村克則、現読売コーチ)だ。
 カツノリには忠克君という2002年生まれの男の子がおり、 名前に「克」の字が入ってるあたりから祖父・克也のかわいがりようも想像に難くない。

 祖父は名監督、父は現役コーチと指導者に恵まれ、 当たり前のように野球の道に進むだろうと想像できる。

 というわけで堂上兄弟には打倒・カツノリ、 打倒・忠
克君の夢が託されるわけだが(←大迷惑)、 この兄弟にはその前に乗り越えなければならないハードルがある。

 まだ独身なのだ。

 兄・剛裕24歳、弟・直倫21歳とまだ若いが、 青木(ヤ)と違ってホモ説もないようだし、 憲伸のようにパオロン以外に興味をもてないという訳でもなさそうだ。

「パオちゃん、待っててね!」
 忠克君は既に7歳。今から剛裕・直倫のどちらかが結婚して子供がポン!と生まれても 8年のビハインドを与えている計算だ。 モタモタしているヒマはない。

「結婚はいいぞぉ〜」

 昨年はついに独身最後の大物・井端が結婚し、 若手もようやく彼女がいることを大手を振って公表出来るようになり、 このオフはドラゴンズの若手選手の結婚・入籍が相次いだ。 今がチャンスだ。(井端が離婚したらま
た「若手が結婚しにくい状況」になるから)

 というわけで、誰か剛裕と直倫、 もらってやってください。


「貰うてやって下さい」




はじめてのドラゴンズ Platinum