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落合時代

恋するブラウン 2006年

落合博満
男 なら誰でも、好きなコにちょっと意地悪してみたくなるときがあるよね。


 本当は大好きなのに、照れくさいから、 その人と会うといつもついつい悪口を言ってしまう。 思春期の男の子ってのは、みんなそういうもんだよ。

  広島のブラウン監督は今が思春期。

 落合監督が気になって気になって仕方がないブラウンは、 何かにつけ落合監督の悪口を言って、 気を惹こうとするんだ。

 八月十三日の広島−読売戦終了後、 ブラウンは 「ハラとフルタはとても尊敬している。 だが、尊敬できないアンフェアな監督もいる。 ああいう事をしているといずれとんでもないことになる。 特に次に対戦する監督はよく聞いておいた方がいい」 と発言、 いきなり落合監督にイチャモンをつけた。

 でも落合監督にしてみれば心当たりがないから意味が分からない。 「何がアンフェアなのか説明してほしい」 と言ったんだけど、 球団を通じて正式な抗議をしたにも関わらず、 ブラウンはダンマリ。

 そりゃ言えないよね。 「落合監督に注目して欲しかったから、口からでまかせを言った」 なんて。

 本当、思春期の男の子は面倒だね!

 その後もブラウンは、 中日戦で落合監督が審判に抗議をいれると間髪をいれずに自分も抗議に行ったり (落合監督の残り香を吸いたかったんだね)、 中日のスコアラーを広島球場出入り禁止にしたり (そうすれば落合監督が直々に広島球場に偵察に来てくれると思ったんだろうね) 、明らかに 落合監督に気にしてもらいたいパフォーマンス で、必死に落合監督の注目を浴びようとするんだ。

 好きなのに好きと言えない。このへんは、 日本人もアメリカ人も一緒だね。

あの執着は恋以外のなにものでもないな。 青コアラ
金コアラ 思春期だもの。しょうがないさ。

 ブラウンの恋心はその野球ポリシーさえも変化させ、 来日一年目は「過度な練習で疲れるなんてナンセンス」 「バントなんてつまらない」「ピッチャーは中四日」 と“メジャー流”を通してたのに、 いつしか「うまくなるにはとにかく練習だ」「バントは大事」 「先発は基本中一週、相手チームによって変更することもある」と、 大好きな落合監督のやり方をどんどん真似していく んだ。


人物紹介
奈良原浩
奈良原浩
(2006)
 守備固めとして獲得したが、十月十日の優勝決定戦では福留・ウッズ・森野が ドッカンドッカンと勝ち越しの大量五点を奪ったあと、 地味にとどめの六点目タイムリーを放ったことは 現地にいたファンもほとんど覚えていない。 奈良原らしい地味な仕事だった。

ガルバ
ガルバ
(2006)
 森コーチのドミニカ土産。 そもそも土産というもおは「もらって困るもの」ということは 中学生の修学旅行から決まっている。

ペレイラ
ペレイラ
(2006)
 中日初の外国人育成選手。 「落ちてるものを拾って食っちゃいけません!」 と森コーチは子供のころ教わらなかったのだろうか。

甲子園のスター達

小笠原孝
小笠原孝
(市立船橋)
【1993春】ベスト16
 二回戦で国士舘に敗れる。
【1993夏】ベスト4
 準決勝で大村(ダイエー)の育英に敗れる。



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