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落合時代

交流戦でズッコケる 2005年

落合博満
こ の年から交流戦がスタートした。
 通常シーズン中は戦うことがないセリーグとパリーグが、 五月〜六月にかけて、当初は六試合ずつ対戦するシステムだ。

 前年リーグ優勝のドラゴンズは春先から快調に飛ばし、 交流戦突入前の五月五日には貯金十一、 二位阪神を五ゲーム離し、独走態勢を作ろうとしていた。

順位表(5/5時点)
順位 チーム名 勝率
1 中日 29 20 9 0 .690 --
2 阪神 30 15 14 1 .517 5.0
3 広島東洋 27 13 13 1 .500 5.5
4 横浜 27 12 13 2 .480 6.0
5 ヤクルト 26 12 14 0 .462 6.5
6 読売 29 10 19 0 .345 10.0


 だがしかし。ああ、だがしかし。

 交流戦に入ると、 初モノに弱いドラゴンズ の本領を発揮、百敗街道を突き進む楽天にナゴヤドームで三連敗したのを始め、 飛ぶ鳥が落とされるような大失速。 交流戦が終了した六月十六日には、阪神に首位を明け渡していたんだ。

順位表(6/16時点)
順位 チーム名 勝率
1 阪神 66 36 27 3 .571 --
2 中日 65 35 30 0 .538 2.0
3 ヤクルト 60 32 28 0 .533 2.5
4 横浜 61 29 30 2 .492 5.0
5 読売 65 28 33 4 .459 7.0
6 広島東洋 63 24 37 2 .393 11.0


阪神に一回も負けてないのに、いつの間にか首位が入れ替わってるんだからな。 詐欺にでもあった気分だ。 青コアラ
金コアラ ペナントとは「そのリーグでどこが一番強いか」なのに、 セリーグの順位がパリーグ球団との相性に左右されるんだからな。 インチキとしか言いようがない。

 この急降下にマスコミは 『交流戦は降竜戦』ダサい見出し をつけ、ダサい阪神ファンやダサい読売ファンは 今でも交流戦の時期になるとこのフレーズを使いたがるんだ。

 一度でもウケたギャグは何回でも何年でも繰り返す、 ダサいハゲ課長みたいだね。


人物紹介
中村一生
中村一生
(なかむら・いっせい、2005-)
 入団当時は「一軍で活躍できるようになったら登録名を『イッセー』にしたい」 と物騒なことを言ってみんなを困らせたが、 幸か不幸かまだ一軍で活躍してないため「カタカナ登録名の呪い」にはかかっていない。

小山良男
小山良男
(こやま・よしお、2005-2008)
 甲子園では良男のナイスリードで「決勝戦ノーヒットノーランによる優勝」という快挙を成し遂げた。 この時代の横浜高校は史上最強の呼び声高く、良男の同世代からはプロの一軍で活躍する選手が続々と登場し、 「良男世代」と呼ばれた。現レッドソックスの松坂大輔も良男世代の一人である。

金剛弘樹
金剛弘樹
(こんごう・ひろき、2005-)
 指がグニャグニャ曲がる人。

鎌田圭司
鎌田圭司
(かまた・けいじ、2005-2007)
 小さな体で筋肉質。ガッツあふれるプレーは「中日の小結大吉」と言われた。

沢井道久
沢井道久
(さわい・みちひさ、2005-)
 足はチームで一、二を争うほど速いという噂があるが、 めったに一塁に出塁しないため都市伝説化している。


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