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第二次星野時代

水谷コーチ、夏休みに入る 2001年

星野仙一
シ ーズンが始まってもなかなか調子の上がらない中日は、 前半戦を借金六で折り返す。

 そして、前半戦終了と同時に、水谷実雄コーチの休養が発表されたんだ。

 星野監督は個人でやってるホームページ『星野ミレニアム戦記』の中で、 こうコメントしている。

『星野ミレニアム戦記』より
星野監督:
 水谷打撃コーチが尿道結石のため、休養することになった。 山田コーチも二軍に回ってもらう。後半戦、一軍は石井二軍コーチにみてもらう。 水谷コーチには体調が戻ったら、また復帰してもらう。

 また、スポーツ新聞記事には伊藤修球団代表の次のコメントが掲載された。

新聞記事より
伊藤修球団代表:
 「不振の要因は打撃にある。それに選手の間からも離反があった。 本人から“辞めたい”と申し出があった。 ファームを見てもらいたいが、辞意は固かった。2、3日待つことになった」

 星野監督によると、「病気のため休養。元気になったら復帰」。
 伊藤代表によると、「打撃不振の責任を取って本人から辞意表明」。
 そして、児玉代表補佐 のコメントがこれ。


新聞記事より
児玉代表補佐:
 申し出ではなく、球団の判断で外れてもらった。 水谷コーチは体も悪く、ショックも大きいので、ゆっくり考えてもらうことになった。


 うわあ。何だか 「三人のうち一人だけ本当のことを言ってますクイズ」 みたいだね。

 星野監督は、チームの不振を部下のせいにしたりする人間じゃない。 (自分のせいにもしないけど)
 監督の言ってることとフロントの言ってることが違う。

 この「水谷コーチ夏休み事件」により、 星野監督、チーママ監督に格下げ説 がいよいよ信憑性を増していき、 星野監督の“球団に対する不信感”の火種はブスブスとくすぶってたんだ。


2001年
ベストオーダー
2001年ベストオーダー

野球の格言

【当たらずと言えども遠からず】
…空振りしてしまったが、確かに当たってはいないけど、もうちょっとなんだ。

【エースは最後の一点を取られてはいけない】
…五点リードしてたら四点までは取られていい、いっそ五点までもよしとしよう。でも、6点目を取られるか取られないかが、エースと並の投手との差なんだよ。

【打つ者、と書くから打者なのだ】
…フォアボールだと思って見逃し三振って、君のそのバットは何のためにベンチから持って来たんだい?

【俺がルールブックだ】
…本にだって誤植はある。そういうとき「印刷ミスがある!刷り直せ!」とか出版社にいちいち文句など言わないだろう。「ああ、ここはこう書いてるが、これの間違いだな」と心の中で思って、頭の中で訂正しながら読むのが正しい本との付き合い方だ。

【最低限の仕事】
…ファンにとっては選手に余計なプレッシャーをかけないことが最低限の仕事。その上で選手の力になれれば、最高の仕事となる。

【グラウンドにはお金が落ちている】
…一般人なら拾ったものは交番に届けるのが常識だが、金にガメついプロ野球選手はついついポッケに入れてしまう。誘惑に負けて犯罪に手を染めてはいけませんよ。

【案の定である】
…“案”は「考え」や「予想」、“定”は「必ずそうなると決まっていること」「間違いないこと」「たしか」「真実」という意味がある。

【愛情を込めて野次ってるのだ】
…広島に爆弾を落とした国の人が、「平和のために爆弾を落としたのだ」と言うのと同じロジック。


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