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日の誇る イケメン・種田仁 の横浜への電撃トレードが発表されたのは、開幕して間もない四月後半のことだった。 横浜はこの年から元西武の森監督が就任したことで、 それまで自由気ままな野球がモットー、 勝ち負けなんか気にしてる様子が全くなかったチームカラーを一変、 勝敗重視の管理野球へイメージチェンジを図った。 これにより自由気まま野球の象徴のような波留敏夫が森構想から外れ、 トレード要員となってたんだ。 それに中日が食いついたんだね。 別に波留とか全然中日の補強ポイントじゃなかったんだけど、 一億円プレーヤーの処遇が宙に浮いてると聞き、 つい衝動買いしちゃったんだね。 中日側の交換要員は天才・種田と山田博士。 特に種田あたりは星野監督のお気に入りで、 代打がメインだけど実は内外野守れるユーティリティ・プレーヤー。 前年にカムバック賞を受賞し、「さあ、これから」という矢先のトレードだった。 いつもなら主力をトレードするときは何かしらコメントを出したり、 「ワシはチームのために涙で送り出した」的な泣かせるエピソードを演出する星野監督なのに、 種田放出についてはノーコメント。 このあたりから、 「星野は全権監督じゃ無くなったんじゃないか?」 との噂が流れるようになったんだ。 |
波留敏夫 (はる・としお、2001-2002) アンロー (2001) |