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第二次星野時代

韓国三銃士、解散 1999年

星野仙一
バ ラ色と思われた九十九年のオフ、 ドラゴンズ不動のクローザー・ 宣銅烈の引退会見が行われた。

 今シーズン二十八セーブ、防御率二・六一。
 序盤の不調で一時は引退すべきか悩んだこともあったけど、 星野監督と山田久志コーチの説得で引退撤回、 その後は見事な復活ぶりでチームをリーグ優勝に導いたクローザーがなぜ?

 球団はシリーズ終了後、宣に 「いったんコーチとして契約し、キャンプ中に選手契約する」 という変わった条件提示をし、 選手として契約したい宣側と折り合わず、 “交渉決裂”となった。

球団はなんでそんな提示を出したんだ? 「辞めろ」と言ってるのと一緒じゃないか。 青コアラ
金コアラ 江藤と工藤の獲得に動いていたからな。 人件費の調整じゃないのか。

ドラゴンズの年俸上位
99年ドラゴンズ年俸比較

 宣は引退会見の席上、「未練はあります。日本での百セーブも達成したかった」 と言い、ファンの涙を誘ったんだ。(この時点で九十八セーブ)

☆  ☆  ☆  ☆

 このオフはさらに、 左の中継ぎとして活躍したサムソンがメジャー挑戦のため自由契約に (もともとメジャー志望で、日本へは腰掛け入団だった)。
 中日は投手王国の軸となったセットアッパー・クローザーの二人を いっぺんに失うことになる。

 あれあれ、「投手王国でリーグ優勝した」はずの中日が、 なんだか雲行きがあやしくなって来たぞ。


人物紹介
宣銅烈
宣銅烈
(ソン・ドンヨル、1996-1999)
 韓国の至宝。韓国では「無等山爆撃機」の異名を持ったが、 日本では「アンパンマン」と呼ばれた。

1999年
順位表
1999年順位

1999年
表彰選手
1999年表彰選手

1999年
チーム内ベスト
1999年チーム内ベスト

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