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ラ色と思われた九十九年のオフ、 ドラゴンズ不動のクローザー・ 宣銅烈の引退会見が行われた。 今シーズン二十八セーブ、防御率二・六一。 序盤の不調で一時は引退すべきか悩んだこともあったけど、 星野監督と山田久志コーチの説得で引退撤回、 その後は見事な復活ぶりでチームをリーグ優勝に導いたクローザーがなぜ? 球団はシリーズ終了後、宣に 「いったんコーチとして契約し、キャンプ中に選手契約する」 という変わった条件提示をし、 選手として契約したい宣側と折り合わず、 “交渉決裂”となった。
ドラゴンズの年俸上位
宣は引退会見の席上、「未練はあります。日本での百セーブも達成したかった」 と言い、ファンの涙を誘ったんだ。(この時点で九十八セーブ) このオフはさらに、 左の中継ぎとして活躍したサムソンがメジャー挑戦のため自由契約に (もともとメジャー志望で、日本へは腰掛け入団だった)。 中日は投手王国の軸となったセットアッパー・クローザーの二人を いっぺんに失うことになる。 あれあれ、「投手王国でリーグ優勝した」はずの中日が、 なんだか雲行きがあやしくなって来たぞ。 |
宣銅烈 (ソン・ドンヨル、1996-1999) |