|
||||||
幕投手は前年新人王の川上憲伸。二年目にして異例の大抜擢だ。 先発した川上は六回途中まで好投してたけど、 ドラフト二位ルーキーの岩瀬にスイッチ。 プロ初登板の岩瀬は、まさかの三連打をくらい広島に逆転を許した。 これが 「岩瀬デビュー戦、ワンナウトも取れずKO神話」 だよ。 しかしゲームの方は打線の爆発で再逆転、 中継ぎ陣の好投でドラゴンズは開幕戦を劇的な勝利で飾る。 そこから中日はもう止まらない。 あれよあれよの 開幕十一連勝で、四月序盤で中日のセリーグ優勝が決定した んだ。
開幕十一試合での平均得点=六・一点。平均失点=一・七点。 前回優勝時、一九八八年は強竜打線による豪打爆発の優勝だったけど、 この年は「投手王国」として点を取らせない野球、 守りの野球でセ界を席巻したんだ。 そして、鉄壁の投手継投の軸となったのがデビュー戦でKOされた岩瀬仁紀。 山田久志コーチはデビュー戦ボロカスだった岩瀬を「これからも使い続けます」と言って、 星野監督も投手に関してはすべて久志コーチに任せた。 そして、岩瀬という絶対神が誕生するんだ。 |
ゴメス (1997-2002) 中村武志 (なかむら・たけし、1985-2001) 安田秀之 (やすだ・ひでゆき、1998-2000) |