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口・川上がエースとして成長し、 中継ぎでは正津・サムソン・落合英、 抑えの宣銅烈が完全復活した中日は、 チーム防御率十二球団中一位、 さらにオフにはFAで武田(ダイエー)を獲得し、 「ドラゴンズ投手王国」 の完成を目前にしていた。 王国をここまで築きあげたのは、 今年から投手コーチとなった宮田征典コーチ。 ところが、この宮田コーチがオフに 突然の辞意 を表明するんだ。 宮田コーチに何があったかは分らない。 当初は「健康上の理由」としていたが、これに対し球団は 「ならば調子のいいときだけ顔を出し、具合の悪ときは休んでいい。 チームに帯同しなくてもいい」と最大限のVIP待遇を用意して遺留した。 何せ体調が悪いときは休んでいいんだから、 三百六十五日の有給休暇があるのと一緒だよね。 これなら健康上の問題があっても心配ない。 すると、しばらくして宮田コーチは 「今中を再生できなかったのは私の責任。その責任をとって辞任する」 と、 辞任の理由を変更 したんだ。 健康上の理由ってのは間違いで、今中のせいで辞めるんだって。 いったい、宮田コーチに何があったのか? ひとつ確かなことは、 宮田コーチが翌年、 読売のコーチとしてすぐに現場復帰 した、ということだけだ。(体調悪かったんじゃないの?)
宮田コーチを引き抜かれた星野監督は、電光石火で次の手を打った。 読売が投手コーチとして招聘しようとして失敗した、 山田久志コーチの招聘だ。 |
蔵本英智 (くらもと・ひでのり、1999-) 川添将大 (かわぞえ・まさひろ、1999-2002) 矢口哲朗 (やぐち・てつお、1999-2005) 新井峰秀 (あらい・たかひで、1999-2000) 岸川登俊 (きしかわ・たかとし、1998-1999) |