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第二次星野時代

川上憲伸、新人王 1998年

星野仙一
坊 っちゃんカットで真ん中分け、 髪の毛フサフサのルーキーが飛び出した。

 後に エース様 と呼ばれるフサ太郎こと川上憲伸だ。 新人ながら開幕ローテに入り、あっさり初登板・初勝利。 そのまま波に乗り、一年目に十四勝を挙げ新人王を獲得した。

 ドラフト同期の読売・高橋由伸は東京六大学時代からのライバル。 スーパールーキー二人の対決は「平成の名勝負」として注目を浴び、 全国放送の日本テレビ『theサンデー』には 「ウッス!憲伸ッス!」のコーナーが出来るほどで、 中日の選手としては珍しく全国区の知名度を得るんだ。

「フサフサです!」
フサフサです!

 この年、左のエース・野口茂樹も十四勝を挙げ、 最優秀防御率のタイトルを獲得する。

 オフには東京ドームで行われた 『十二球団チャリティーオークション』では、 川上と野口が中日から参加、 川上のもとに殺到する女性ファンに対し、

「すいませーん、選手が通りますんで、ちょっと道を開けてもらえますかー。 すいませーん、お願いしまーす」

 とファンをかきわけ道を作る、 川上のボディーガード兼マネージャーとして働く野口の姿が目撃された。

野口… 青コアラ
金コアラ それほど川上の知名度は全国区だったということだ。


1998年
順位表
1998年順位

1998年
表彰選手
1998年表彰選手

1998年
チーム内ベスト
1998年チーム内ベスト

人物紹介
猪俣隆
猪俣隆
(いのまた・たかし、1998)
 中日退団後はアメリカに渡り寿司職人となった。 猪俣の切り拓いたメジャーの(寿司職人への)道は、高橋光信が追いかける。

光山秀和
光山秀和
(みつやま・ひでかず、1997-1999)
 近鉄時代は野茂英雄の恋女房として活躍。 中日時代は野茂がいなかったためもう一つだった。



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