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豊泰昭が、この年大爆発する。 六月五日の中日―横浜戦、審判交流で来日していた米国審判マイク・ ディミュロ審判のストライクの判定に大豊が猛抗議、 退場を言い渡されると、大豊はディミュロ審判の胸を押し、 これに星野監督と島野コーチも加わって乱闘騒動になった。 そしてこの試合の後、ディミュロ審判は 「こんな恐怖は味わったことがない」 と言って、アメリカに帰っちゃったんだ。 星野監督と島野コーチが相当怖かったみたいなんだけど、 星野監督の抗議なんてハーフタイムショーみたいなもんだってこと、 このアメリカの審判は知らなかったんだろうね。勉強不足もいいとこだよ。 また、一ケ月の七月三日には、やはり中日―横浜戦で、 球場のファンのヤジに大豊がブチ切れ、 バットを観客席に向かって放り投げてしまったんだ。 これで大豊は三日間の謹慎処分。 どうせ投げるなら、 直筆サインでも入れてから投げればファンサービスになったんだろうけどね。 そして大豊はこの年のオフ、 関川・久慈と大豊・矢野の、 二対二の交換トレードで阪神に出されてしまうことになる。 時は流れて二〇〇八年五月二十三日、ニューヨーク。 打席にはマリナーズ・イチロー、主審はマイク・ディミュロ。 イチローは二打席連続で見逃し三振を取られたことで、 ディミュロ球審に猛抗議、 これに加わったマリナーズ監督が退場になった。 このときのイチローのコメント。 「大豊さんの気持ちがよく分かる。退場すべきは審判の方だ」
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