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アラが初めて地球に姿を現したのは一九九四年。 本人によれば、ドアラは「ナゴヤ球場に捨てられていた」とのこと。 この当時のドアラは 二体いた ことが歴史学者によってよって明らかにされている。 地方や外国では今でも「双子は家を滅ぼす」として忌み嫌われるところもあるから、 ドアラ兄弟もそんな古い迷信の犠牲者となったのかも知れないね。 親は東山動物園にいるあいつだと思うけど。 幼少期のドアラは今よりずんぐりむっくりで、ほっぺが赤かった(幼少期だから)。 それが、青虫がサナギになって脱皮して蛾になるように、 ヤゴがとんぼになるように、 ヒヨコがニワトリになるように、 一九九六年オフ、ナゴヤ球場での一軍公式戦終了とともに、 赤ほっぺの可愛かったドアラは一変して、 キモコアラ へと変貌を遂げるんだ。 何か、前よりキモくなってるんですけど… と同時に、二体いたはずのドアラは一体になる。 片方のドアラが(人造人間セルのように)吸収してしまったのか、 あるいは世をはかなんで家出してしまったのか、 その真相は分らない。 ただひとつ確かなことは、 片方のドアラが行方をくらますと、 入れ替わるように森野将彦がドラフト二位でドラゴンズに入団した という事実だけだ。 この事実が何を物語るかは、我々には想像することしか出来ない。 いや… まさか… そんな…!
ドアラと昔話にふける森野将彦
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村田勝喜 (むらた・かつよし、1996-1997) 小野和義 (おの・かずよし、1997) |