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合の抜けた一九九四年、高木守道三年目のシーズン。 中日は独走する読売に大きく水を開けられ、七月には首位との差は十・五ゲームになっていた。 「やっぱり落合がいないとダメか…」という空気が流れ、 八月に直接対決で三タテをくらい読売の優勝マジック二十五が点灯すると、 高木監督は 「刀折れ、矢、尽きた」 と事実上の“終戦宣言”をし、今シーズン限りの辞任を発表したんだ。 八月なのに指揮官が白旗を揚げた。 中日はここからずるずると八連敗し、 もう今シーズンはおしまい 来季へ向けて調整をしよう 怪我をしないように 疲れを残さないように 体を休ませながら 気分はもう来年…… 監督があきらめてもファンはあきらめない。選手はあきらめない。 全世界の中日ファンの「ぜったい逆転優勝するぞ!」という思いは一つになり、 首位を走っていた読売に負け光線を放射し八連敗させると、 中日は破竹の七連勝で一気に差を詰めた!! そして百二十五試合目、ついに中日と読売は「同率首位」で並んだんだ。 |
ジェームズ (1994) ドアラ一号・二号 (1994−1996) ヘンリー (1994) エリオット |