前へ 次へ 目次へ ホーム
第一次星野時代

小池秀郎を抽選で外す 1990年

星野仙一
中 田スカウト部長が、 「大物新人が出てきたときは中日はいつだって参戦してた」 と威張っているように (松坂大輔は大物じゃなかったってことカー!)、 この年のドラフトでは 八球団が競合した亜大・小池秀郎を一位指名入札した。

 結果はハズレ。

 小池は「読売・西武・ヤクルト以外ならプロ入り拒否」 って事前に表明してたんだけど、抽選で交渉権を獲得したのはロッテだった。 そのときの会見での

  「ロッテだけは行きたくない」

 はその年の流行語大賞にノミネートされた。

 ロッテ入団を拒否した小池は社会人野球に進み、 故障で評価を下げ、 二年後のドラフトで近鉄に入団する。 その後はトレードで中日、近鉄と渡り、 最後は楽天で選手生活を終えたんだ。

 まあ「○○以外なら拒否」なんて言ってみても、 本当に拒否しちゃった選手で幸せになった選手はあんまりいないから、 これからプロに入る選手たちももちょっと考えよう、って話。

 後にやはりロッテ拒否して、周囲の説得の末ロッテ入りした大嶺は 「入ってみたらとてもいいチームだった」 って言ってるし、清原や広沢あたりは 「子供の頃から夢だった読売に入団したら、思っていたのと現実は大違いだった」 って言ってるしね。

もう十何年も経つのに、 いまだに当時のことを蒸し返すヤツもいるしな。 青コアラ
金コアラ もう十何年も経つのに、 いまだに「ロッテだけは行きたくない」と言ってプロ拒否する選手もいるしな。


1990年
ドラフト
1990年ドラフト

人物紹介
矢野輝弘
矢野輝弘
(やの・あきひろ、1991-1997)
 中日では中村武志を越えられず外野へコンバートされたが、 阪神に移籍後、阪神の正捕手となった。 シャイな荒木や喋り過ぎの井上と今でも仲がいいことからも分かるように、 誰からも好かれるナイス・ガイ。

森田幸一
森田幸一
(もりた・こういち、1991-1995)
 新人王を獲りながらわずか五年で引退。 途中、「東京へ行きたい」などと言い出し、 在京球団へのトレードを志願するも普通に却下された。



前へ 次へ 目次へ ホーム